楽天モバイルならドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアでスマホを利用する場合に比べて、月々の利用料金を安く抑えることができます。
しかも格安SIMが苦手とする通話料金の割引サービス(完全かけ放題/5分かけ放題オプション)も充実しており、どれだけ通話時間が長くなっても割高になる心配がありません。
特に今では新規契約できなくなった大手キャリアの割高な7~13GBプランを契約しているスマホユーザーは、プラン変更するなり格安SIMの楽天モバイルへ乗り換えるなり、料金プランの見直しを今すぐ行うべきです。
そこで小難しいスマホの料金プランを簡潔に解説し、実際のプランを例に大手キャリアから楽天モバイルへ乗り換えた際の料金シミュレーションを行う中で、月々に節約できる料金やお得に乗り換えるタイミングなど注意点を余すところなく紹介していきます。
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大手キャリアの月額料金
大手キャリアでスマホを利用する場合は基本的に
というプランの組合せで契約する必要があります。
A、B、Cのサービス名称は大手キャリアでそれぞれ異なりますが、
- A:音声通話(かけ放題プラン)
- B:月額データ容量(パケット)
- C:接続サービス(MMSメール)
という内訳になっています。
音声通話は主に月額2,700円のかけ放題プランとして
- カケホーダイプラン:ドコモ
- カケホプラン:au
- スマ放題:ソフトバンク
を、5分間なら何度でも月額1,700円でかけ放題となるプランとして
- カケホーダイライトプラン:ドコモ
- スーパーカケホプラン:au
- スマ放題ライト:ソフトバンク
を、サービス名称は違えど各社が同じ料金で提供しています。
他にも同じキャリアなら21時~1時まで無料となるプランやデータ通信専用プランなども各社提供しています。
月額データ容量はというと、
データ容量 | 月額料金 | ||
---|---|---|---|
ドコモ | ソフトバンク | au | |
1GB | / | 2,900円 | |
2GB | 3,500円 | ||
3GB | / | 4,200円 | |
5GB | 5,000円 | ||
8GB | 6,700円※ | ||
10GB | / | 8,000円※ | |
13GB | / | 9,800円※ | |
15GB | / | 12,500円※ | / |
20GB | 6,000円 | ||
30GB | 8,000円 |
※ドコモ:2016年9月23日(金)に新規受付終了
※au:2016年9月14日(水)に新規受付終了
※ソフトバンク:2016年9月12日(月)に新規受付終了
やはりデータ容量に対する月額料金も基本的には各社同じようなお値段です。
なお注意点としては、2016年に各社が新規受付を終了しているデータ容量が8〜15GBのプランが、なんと新設された20GBプランより高いという事実です。
万が一、まだ8〜15GBの旧プランを利用している方は、非常に損しています。是非とも、今すぐ料金プランを見直しましょう。
MMSメールが利用できる接続サービスも
- spモード:ドコモ
- LTE NET:au
- ウェブ使用料:ソフトバンク
これまた各社が同じ料金(月額300円)で提供しています。
つまり、大手キャリア各社が提供しているかけ放題の5GBプランで料金をみてみると『A+B+C=』なので、
と計算することができるのです。
ちなみにauの『カケホ』の場合はデータ容量1GB、『スーパーカケホ』の場合はデータ容量2GB、ソフトバンクの『スマ放題ライト』の場合はデータ容量2GBが選べないなど、プランの組み合わせに制約がある点にも注意が必要です。
楽天モバイルの月額料金
一方、楽天モバイルの月額料金はというと大きく分けて
- 組み合わせプラン
- スーパーホーダイ
という2種類の契約プランがあります。
組み合わせプランとは従来から楽天モバイルにあったプランで、自分のスマホの使い方に応じて高速データ通信容量や通話オプションなどを組み合わせて申し込める月額料金プランです。
一般的な格安SIMに多い契約形態です。
スーパーホーダイプランは新しいプランで、通信速度最大1Mbpsの使い放題と、国内通話5分かけ放題がセットになった通話SIM限定の月額料金プランです。
サブブランドと呼ばれているワイモバイルやUQモバイルに似た契約形態です。
組み合わせプラン
もともと楽天モバイルには、月間データ通信容量と通話オプションを好きな組み合わせで契約できる月額料金プランと、10分かけ放題と1Mbps使い放題がセットになったプラン『スーパーホーダイ』がありました。
データSIM | 通話SIM | |||
---|---|---|---|---|
SMS機能 | あり | なし | ||
ベーシックプラン | 710円 | 578円 | ベーシックプラン | 1,375円 |
3.1GBプラン | 1,122円 | 990円 | 3.1GBプラン | 1,760円 |
5GBプラン | 1,727円 | 1,595円 | 5GBプラン | 2,365円 |
10GBプラン | 2,618円 | 2,486円 | 10GBプラン | 3,256円 |
20GBプラン | 4,587円 | 4,455円 | 20GBプラン | 5,225円 |
30GBプラン | 6,072円 | 5,995円 | 30GBプラン | 6,765円 |
※税込み価格
組み合わせプランには大きく分けて
- データSIM
- 050データSIM
- 通話SIM
という3種類の契約プランがあります。
データSIM(データ通信のみ)
データSIMとはデータ通信専用のプランのことです。主にインターネットやアプリをスマホやタブレット、PCのみで利用したいユーザー向けの、月額基本料金がデータ容量定額制の契約になります。
なので090から始まる携帯電話番号で電話を掛けることはできません。
050データSIM(データ通信+SMS付き)
ただしデータSIM料金に120円加えて、SMSありの『050データSIM』を選択することができます。
050データSIMとは電話は掛けられませんが、090や080、070といった電話番号が割り当てられるので、SMS認証が必要なアプリが利用できます。
また050番号が割り当てられるので割安なIP電話を掛けることができます。
通話SIM(データ通信+音声通話付き)
通話SIMとはデータ通信に加えて090や080、070から始まる携帯番号で電話が掛けられる音声通話付きプランです。
携帯電話番号は新規契約でmineoから割り当ててもらうこともできますし、現在利用中の携帯電話番号そのままでMNPを利用して、他社からmineoへ引き継ぐこともできます。
データ容量と月額料金
データ容量はデータSIM/通話SIMに関わらず、3.1GB〜30GBの5種類と低速で容量無制限のベーシックプランから選ぶことができます。
ベーシックプランは最大200Kbpsという低速通信しかできないため、「LINEやメールしか使わない」というように、ほとんどデータ通信を使わない方のためのプランです。
画像付のWEBサイトを閲覧したり、オンラインのスマホゲームアプリを使ったりと、スマホを通常利用したいなら、3.1GB~30GBの5種類のLTE高速通信ができる容量別プランを選んだ方が良いでしょう。
スーパーホーダイ
スーパーホーダイも通話SIMと同様に、090や080、070から始まる携帯番号で電話が掛けられる音声通話付きプランです。
通話無料サービス『楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル』がセットになっており、5分以内の国内通話が何度でもかけ放題で利用できます。
月々に利用できる高速通信容量と月額料金は楽天会員の場合、
- プランS:2GB (1,980円)
- プランM:6GB (2,980円)
- プランL:14GB (4,980円)
となっていますが、データ容量を使い切った際の制限される通信速度にスーパーホーダイ最大の特徴があります。
通常、200Kbpsという低速通信に速度制限されるところ、スーパーホーダイなら最大1Mbpsの通信速度まで使えちゃうんです。※大手キャリアの場合はもっと遅い128Kbps
要するに1Mbpsの使い放題プランということです。1Mbpsもあれば様々な用途でスマホを利用することが可能です。
ただし2年目以降は1,000円値上がりする点と、混雑する時間帯(12時~13時、18時~19時)には300Kbpsに速度制限されるようなので注意しましょう。
とはいえ通常の高速データ通信でも、他の格安SIMでも混雑する時間帯は1Mbps出すのが難しいので、そこまで速度制限に敏感になる必要はないでしょう。
音声通話の割引オプション
格安SIMは090電話番号を使った音声通話が基本的に20円/30秒となる従量課金制が主流のため、電話をたくさんする人にとっては割高と言われていますが、楽天モバイルには音声通話の割引オプションとして
- 5分かけ放題オプション:月額850円※5分以降10円/30秒
- かけ放題オプション:月額2,380円
があります。
さらに月額基本料金が無料の通話アプリ『楽天でんわ』を使えば音声通話が半額の10円/30秒で利用できます。
ちなみに楽天でんわアプリは楽天モバイル以外の格安SIMを使っていても月額基本料金が無料で利用可能です。
5分かけ放題・かけ放題オプションは楽天モバイルでのみ利用できます。
格安SIMの中でもほとんど扱っていない、通話時間が無制限の完全かけ放題サービスも楽天モバイルは提供しています。
たくさん電話するユーザーにとって、大手キャリア同様に通話時間が無制限のかけ放題が選択できるのは非常に心強いですよね。
しかも大手キャリアのかけ放題だと月額2,700円掛かるところ、楽天モバイルなら月額2,380円なので320円安い計算です。
どうしても長時間の電話を掛ける機会の多い方にとっては、格安SIMを選ぶ際の大きなポイントになることでしょう。
また大手キャリアと比べると楽天モバイルの場合はオプションを付けるだけなので、非常に分かりやすいシンプルなサービスといえます。
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料金シミュレーション(比較結果)
大手キャリア3社と楽天モバイルを同じ条件で比較するために、共通しているプランとして『5分間かけ放題の5GBプラン』を例に料金シミュレーションを行っていきましょう。
ただし大手キャリアはMMSメールが利用できたり、楽天モバイルは5分後も割安(10円/30秒)だけど大手キャリアは(20円/30秒)だったりと、細かいサービス内容の違いは多少あります。
まず、大手キャリア(3社共通)の場合は
と計算することができます。
一方、楽天モバイルの場合は
と計算することができます。
つまり、大手キャリアから楽天モバイルへ乗り換えるだけで月々のスマホ代は
「半額以下(3,000円)に節約できちゃう!」ということなのです。
逆にいえば、1カ月乗り換え遅れる度に4,000円もムダ遣いしているという話です。ただし乗り換えタイミングにはいくつか注意点を考慮する必要があります。
大手キャリアのMNP転出手数料と解約違約金
大手キャリア各社は2年縛りの定期契約を行っています。2年に一度訪れる契約更新月(2カ月)以外で解約すると高額な解約違約金9,500円を支払わなければなりません。
とはいえ、上のシミュレーション結果から考えると
約3カ月で解約違約金より損する計算になります。
つまり、あと2カ月以内に更新月がくる方は待った方がお得になりますが、そうでない方は今すぐ楽天モバイルに乗り換えた方がお得というわけです。
ただし大手キャリアのMNP転出手数料は通常であれば3,000円ですが、ソフトバンクの場合は契約後翌々請求月末までは5,000円掛かることを考慮する必要があります。
それでも2,000円上乗せされるだけなので
1カ月待つだけで2,000円損する計算です。
このことからも『更新月が2カ月以内』なのかが一つの基準(損得の分岐点)になるでしょう。ただし大手キャリアで販売している最新スマホを利用したいユーザーは注意が必要です。
まとめ
同じ音声通話サービス(5分かけ放題)とデータ容量(5GB)で料金シミュレーションした場合、大手キャリアに比べて楽天モバイルの方が4,000円/月安くなる結果(半額以下)となりました。
また、2年縛りの解約違約金を考慮した場合、契約更新月が2カ月以内(損得の分岐点)でなければ、スグにでも楽天モバイルへ乗り換えた方がお得であることが判明しました。
各社サービスに違いはあっても、同じサービスでこれだけの料金差があるという事実が一つの基準になることでしょう。
なお楽天モバイルが実施中のキャンペーンを利用することで、これら比較結果よりも、さらにお得に乗り換えることが可能となります。特典が受けられる条件をしっかりと確認して、是非ともご活用くださいね。
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