ワイモバイルを解約する際、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)を利用すると、今使っている090や080、070から始まる携帯電話番号をそのまま引き継ぐことが可能です。

 

しかもMNPする際に格安SIMで問題になることが多い名義変更(譲渡手続き)もワイモバイルなら事前にできるので転出する際も安心です。

 

ただしワイモバイルの契約プランによってはMNPを利用して乗り換える場合、いくつか注意すべきポイントがあります。

  • 定期契約(2~3年縛り)/解約違約金9,500円
  • MNP転出手数料3,000円~6,000円

※2019年9月30日以前の契約の場合(10月1日に料金改定あり)

事前に準備しておかないと

worrier

そもそも契約ができなかった…

worrier

契約できたけどスマホが使えなかった…

などのトラブルに遭遇してしまいます。

 

そこでワイモバイルからMNP予約番号を取得する前の準備~取得する方法・手順について、注意点を交えながら詳しく解説していきます。

ワイモバイルからMNP転出する大まかな流れ

ワイモバイルから格安SIMへMNPを使って乗り換えるために必要な、大まかな手順は以下の通りです。

 

  1. 手順1. 事前準備

    ワイモバイルで名義変更(確認)やSIMロック解除を済ませておきます。

  2. 手順2. MNP予約番号を取得

    ワイモバイルからMNP予約番号を取得します。

  3. 格安SIMの公式サイトへ移動して、MNP予約番号を入力して契約します。

 

ざっと流れが頭に入ったところで、実際に手順1の詳細から順を追ってみていきましょう。

 

なお転入先の格安SIMによってはMNPの注意点や条件が異なってきます。

  • MNP予約番号の必要な有効期限
  • 今使っているスマホの継続利用

すでに乗り換え先の格安SIMが決まっている場合は、こちらでMNP転出~転入するまでの詳しい手順や注意点を解説しているので、是非とも参考にしてみてください。

 

 

手順1-1. ワイモバイルと転入先で契約者名義を統一しておく

ワイモバイルからMNP予約番号を取得して、いざ契約しようとしたら

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契約者名義が違っていて契約できなかった

という事例が格安SIMサービスを展開するmineoで急増しているそうです。

MNPお申し込みの際に、「契約名義間違い」にてお申し込みがお受けできないケースが多数発生しております。

引用元:公式サイト(mineo)

しかしこの問題はmineoに限った話ではなく、他の格安SIMでも起こりえます。

 

たとえば、

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ワイモバイルの時には親の名義で契約していたけど、乗り換え先の格安SIMでは自分の名義で契約したい!

なんてケースが該当します。

そんな場合は、まずワイモバイルのショップで名義変更を行ってから、MNP予約番号を取得するようにしましょう。

 

ほとんどの格安SIMが名義変更できない中、ワイモバイルは自社回線を保有するMNOという立ち位置でもあり、問題なく名義変更(譲渡)ができるのです。

ワイモバイルの譲渡手続きには当事者の2人で手続きへ行く必要があり、一回線あたり手数料3,000円掛かります。

譲渡される方(譲渡者)と、譲渡を受ける方(譲受者)両名で、下記のものをお持ちのうえ、ご来店ください。

引用元:公式サイト(ワイモバイル)

ただし委任状があれば、譲渡を受ける方のみの来店でも手続きができます。印運転免許証やパスポートなどの本人確認書類を忘れず持参しましょう。

手順1-2. スマホを継続利用するならソフトバンク回線が安心

ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドという立場でありながらも、ソフトバンクのスマホをSIMロックされたまま使うことができません。

またワイモバイルではSIMフリーの格安スマホがセット端末として購入できたり、ソフトバンクのスマホが公式で動作確認されていたりと、独自のSIMロックが掛かったスマホ以外の選択肢も豊富になってきています。

 

一方、格安SIMの多くはドコモ回線を利用しています。

SIMフリーやソフトバンクのSIMロックを解除したスマホであれば、基本的にドコモ回線の周波数帯にも対応していることが多いので、対象機種の対応バンドを確認する必要はあるものの、利用できる可能性は高いです。

 

ただし昨今はソフトバンク回線を利用した格安SIMも続々と登場してきているため、ドコモ系ではなくソフトバンク系の格安SIMを選択した方が、より安心してスマホが継続利用できるでしょう。

ワイモバイル版スマホを継続利用するならSIMロック解除が必要

SIMロックされたスマホであっても同じ回線を利用している格安SIMやSIMロックを解除することで、携帯電話会社を他社へ乗り換えてもスマホを継続利用できるケースがあります。

 

ワイモバイルにはセット販売しているワイモバイル独自のSIMロックが掛かったスマホがあります。

ワイモバイルのSIMロック端末がそのまま使える格安SIMはないため、事前にSIMロック解除しておく必要があります。

 

2015年5月以降に発売されたスマホであれば、基本的にSIMロックは解除できますが『機種購入日から181日目⇒101日目以降であること』という条件があります。

対象となるお客さま 変更後の受付条件 変更実施日
分割払いで機種をご購入いただいたお客さま※1 機種購入日から101日目以降より手続きが可能※2 2017年8月1日(火)
一括払いで機種をご購入いただいたお客さま※1※3 一括払いの支払確認後より手続きが可能※4 2017年12月1日(金)

引用元:公式サイト(ワイモバイル)

⇒総務省の『SIMロック解除に関するガイドライン』の見直しにより、以前の181日目以降→101日目以降へSIMロック解除できるまでの期間が短縮されています。(2017年12月1日からは一括払いで機種を購入した場合、支払い確認後すぐにSIMロックを解除可能)

2021年5月12日(水)以降製品を購入されたお客さまへ
SIMロック解除対応製品を購入された場合、購入時にSIMロック解除の手続きを実施した状態でお渡しいたします。お客さまのお申出によるお手続きは不要です。
引用元:公式サイト(ワイモバイル)

⇒2018年1月10日策定の『SIMロック解除に関するガイドラインの改正等について』の影響もあってか、2021年5月12日以降に購入した場合は、そもそもSIMロック解除の手続きが不要となりました。

他にもワイモバイルショップで解除する場合は、SIMロック解除手数料が3,000円掛かり、契約者本人である必要があります。

 

万が一ワイモバイルを解約した後にSIMロックを解除したくなった場合も、解約から90日以内であればワイモバイルショップでSIMロック解除を行うことができるのでご安心ください。

 

ただしなるべくインターネット(My Y!mobile)から解除する方が手数料がお得(無料)なのでオススメです。

 

なおiPhoneシリーズやマルチキャリア対応のスマホであれば、対応バンドが豊富なのでau回線を利用した格安SIMでも継続して使える可能性はあります。

参考キャリアの対応バンド(周波数帯)

手順1-3. 2年定期契約(2年縛り)と契約解除料(更新月3カ月)

2019年9月30日以前のワイモバイルの主な契約は以下の2種類でした。

  • スマホプランS/M/L
  • データプランS/L

定期契約ナシのプランとして、スマホベーシックプランやデータベーシックプランがありますが、月額料金が2,000〜3,000円程度高くなるので、実質定期契約アリのプランしか選択肢がありませんでした。

 

多くの格安SIMが最低利用期間のみで、2年縛りを設けている会社はほとんどありません。残念ながらワイモバイルはソフトバンクのサブブランドという位置づけなので、良くも悪くもサービスが大手キャリア譲りの部分があります。

 

スマホプランS/M/Lは2年定期契約(2年縛り)で、

 

データプランS/Lは3年定期契約(3年縛り)で、拘束期間がさらに長い点に注意しましょう。

 

どちらのプランも更新月は2カ月間⇒3カ月間(延長)あり、更新月以外の解約は契約解除料として9,500円の違約金が掛かることに注意しましょう。

 

なお契約満了日や契約解除料、現時点の割賦残金は『自動音声応答サービス』を利用することで簡単に確認することができます。

 

ただし2019年10月1日の料金改定に伴い、今ではスマホプランの新規受付は終了しており、定期契約縛りがないスマホベーシックプランが旧スマホプラン並みに改善されています。

なので2019年9月30日以前のプランを契約しているかどうかで、解約違約金に大きな違いが生じます。

ワイモバイル カスタマーセンター(自動音声応答サービス)

※自動音声応答で24時間受付

手順

    1. 自動音声応答サービスへ発信
    2. 電話がつながった後、ご契約内容の確認・変更、解約・MNPの「2」を入力
  1. MNP・解約の「2」を入力
    • お客さま情報の確認が行われます。ガイダンスに従って操作してください。
    • ご契約時にお決めいただいた暗証番号(4ケタ)をご入力いただく場合があります。
  2. 割賦残金(機種代金)や契約満了日、契約解除料を確認したい場合の「1」を入力
    • 割賦残金(機種代金)、契約満了日、契約更新月、契約解除料の順でガイダンスが流れます。

引用元:公式サイト(ワイモバイル)

手順2. ワイモバイルからMNP予約番号を取得する

事前準備が完了したら、いよいよMNP予約番号の取得です。

 

MNPを利用して他社に乗り換える場合は、現在契約している携帯電話会社(ワイモバイル)から携帯電話番号や契約者などが紐づいているMNP予約番号を発行してもらい、その情報をもとに乗り換え先の携帯電話会社(格安SIM)でMNP転入手続きを行います。

 

そうすることでワイモバイルで使っていた電話番号が、そのまま格安SIMでも利用できるというわけです。

 

MNP予約番号を取得する方法は電話とインターネット(WEB)それから店舗があります。

MNP予約番号(ワイモバイル)の入手先

電話(Y!mobile):
116
電話(その他):
0120-921-156
WEB:
My Y!mobile
店頭:
ワイモバイルショップ

ただしWEBからの取得は

  • EMOBILE 4G
  • EMOBILE LTE
  • EMOBILE 3G

の3サービスのみが対象となっています。

 

電話の受付時間は9時〜20時、WEBの受付時間は9時〜21時半、店頭の受付時間は20時までとなっています。取得したMNP予約番号はSMSで送られてきます。

 

MNP予約番号を取る際は

  • 3,000円のMNP転出手数料
  • 取得後15日間の有効期限

があることに注意しましょう。ただし契約月から6カ月以内の場合、MNP転出手数料が6,000円掛かることに注意が必要です。

⇒2019年10月1日以降は6カ月以内のMNP転出手数料も6,000円→3,000円に減額

 

また格安SIMによって契約に必要な残りの有効期限が異なります。

弊社オンラインショップでお申し込みの場合、MNP予約番号の取得日から2日以内にお申し込みください。

引用元:公式サイト(UQモバイル)

MNPの有効期限が15日あるからといって、格安SIMへの契約手続きを先延ばしにしないよう気をつけましょう。

ワイモバイルからMNP予約番号を取得する方法まとめ

MNPを利用して電話番号そのままでワイモバイルから格安SIMへ乗り換える場合、契約者名義を統一する必要があります。

 

乗り換え先の格安SIMでワイモバイルのスマホを利用する場合には、事前にSIMロック解除をしておかないと使えません。

 

ワイモバイルのスマホプランは2年定期契約(2年縛り)が適用されています。なお更新月(3カ月間)以外の解約違約金は9,500円掛かることに注意が必要です。※2019年9月30日でスマホプランの新規受付は終了

 

MNP予約番号を取得するのは簡単ですが

  • 3,000円のMNP転出手数料(契約月から6カ月以内は6,000円)
  • 取得後15日間の有効期限

があることに注意しましょう。

 

いざ契約するときに不備があってMNP予約番号を取得し直したい場合は、15日間待たなければ再度発行してもらえません。

 

事前準備をしっかりと行って少しでも無駄な出費と時間を減らすようにしましょう。

 

公式サイトはこちら⇒ワイモバイル

手順3. ワイモバイルのMNP予約番号で契約する手順

なお、格安SIMのMNP転入手順や注意点はこちらで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

 

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