今までは格安SIMでiPhone SEを利用する場合、SIMフリー版を購入すると高額な端末代金が足を引っ張り、せっかく月額料金が半額以下になっても大きな節約にはならないことが格安SIMの課題となっていました。

 

また大手キャリアで使ていたiPhone SEが格安SIMでそのまま利用できたとしても、iPhone SEと回線の相性によってはテザリングなどの機能制限など、使用上の問題点も多々あります。

ところが最近では多くの格安SIMがiPhoneシリーズをセット販売するよになってきました。

ただしセット販売端末にも注意が必要で、各社扱っているiPhone SEには大きな違いがあるのも事実です。

 

そこで格安SIMでiPhone SEを使う際の注意点を、お手持ちのスマホで乗り換えるケースとセット購入するケースのメリット・デメリットを交えて詳しく解説していきます。

  1. iPhone SE(Apple)の特徴

    画面サイズ:
    4.0インチ
    本体サイズ:
    58.6×123.8×7.6mm
    重量:
    約113g
    カラー:
    スペースグレイ/シルバー/ゴールド/ローズゴールド
    SIMフリーモデルは3万円弱で手に入り、iPhoneとしては手ごろなお値段で6s相当の高性能なスペックという仕上がり。5インチ以上の大画面スマホが多い中、4インチのコンパクト画面も人気。バッテリーは最大待受時間が240時間とやや短め。

AppleのiPhoneシリーズは言わずと知れたスマホの超有名ブランドの一つです。

 

iOSを搭載しており、Androidスマホにはない操作性で日本では今でも根強い人気を誇っています。4インチというコンパクトさに加えて113gというスマホの中でも最軽量級の軽さも魅力の一つです。そして何よりも低価格なiPhoneという大きな武器が大人気の秘訣といえるでしょう。

 

iOSに慣れ親しんだ方なら他の格安スマホと比較しても納得のコスパで非常におすすめです。

iPhone SEは利用するキャリア回線によってはテザリングできない?

ドコモ回線の格安SIMプランはテザリングOK

基本的にドコモ回線の格安SIM(プラン)はiPhone SEでテザリングが利用できます。※Android端末はテザリングできない機種が多い傾向

au回線の格安SIMプランは一部テザリングOK

基本的にau回線の格安SIM(プラン)はiPhone SEでテザリングが利用できません。※Android端末はほとんどの機種でテザリングが利用可能

ただしKDDI(au)系列のUQモバイルやBIGLOBEモバイルの場合はテザリングが利用可能です。※iPhone SE以外のau版はNGの機種がある点に注意

 

とはいえ格安SIMのテザリング機能制約は格安SIM(MVNO)の問題というよりは回線を提供する側(au)の問題です。

総務省もMVNOに対する差別を問題視しているため、テザリング機能制約が撤廃されるのは時間の問題かもしれません。

ソフトバンク回線の格安SIMプランはテザリングNG→OK

ソフトバンク回線プランを提供し始めたころはテザリング不可の格安SIMが多かったのですが、最近はテザリングが利用できるようになってきました。※例:2018年4月16日からU-mobile Sでテザリング利用NG→OK

U-mobile Sサービスにおいて、
テザリングの提供を開始しましたので、お知らせいたします。
※テザリングを利用するための追加料金は発生しません。

引用元:公式サイト(U-mobile)

2018年7月2日からはLINEモバイル、2018年9月4日からはmineoもソフトバンク回線プランをスタートしており、どちらもテザリングの利用は可能となっています。

iPhone SEは利用するキャリアの回線によってはSIMロック解除が必要?

基本的に利用する回線と同じキャリアモデルのiPhone SEを使う場合はSIMロック解除は不要です。※例:ドコモ回線の場合はドコモ版iPhone SE

 

ただしau版iPhone SE(au回線)とワイモバイル(ソフトバンク回線)の場合は、SIMロック解除が必要になるので注意しましょう。※mineoのauプラン(Aプラン)でnano(au VoLTE対応SIMではない方)を契約した場合はSIMロック解除不要

iPhone SEをお得にセット購入できる格安SIM

上述の通り、他社で購入したスマホを格安SIMで利用する場合、注意点すべきポイントが多いのも事実です。

また格安SIMの回線を利用するためにはネットワーク設定が必要となるため、設定(プロファイルのインストール)に慣れていない方には抵抗があることでしょう。

 

そんな方には最近増えてきたiPhone SEのセット購入が可能な格安SIMがおすすめです。

煩雑な設定が不要なだけでなく、割引制度も充実しているため格安料金で入手することも可能となっています。

 

以下、同じ条件で比較できるようにキャンペーンや契約するプランによる割引を省いた通常価格(税込み)で表にまとめているので、ご参考ください。

128GB版 iPhone SEを販売している格安SIM

格安SIM 価格(一括) 価格(分割)
LINEモバイル 44,064円 1,922円/月
BIGLOBEモバイル※ 50,400円 2,100円/月
UQモバイル 54,540円 2,268円/月
ワイモバイル 57,564円 2,376円/月

※BIGLOBEモバイルはスマホまる得プランでのみiPhoneを販売しているため割引額25,200円分を換算して価格を算出

64GB版 iPhone SEを販売している格安SIM

格安SIM 価格(一括) 価格(分割)
楽天モバイル 50,544円 2,106円/月

32GB版 iPhone SEを販売している格安SIM

格安SIM 価格(一括) 価格(分割)
ワイモバイル 32,400円 1,836円/月
LINEモバイル 33,264円 1,447円/月
BIGLOBEモバイル※ 40,800円 1,700円/月
UQモバイル 44,172円 1,836円/月

※BIGLOBEモバイルはスマホまる得プランでのみiPhoneを販売しているため割引額25,200円分を換算して価格を算出

16GB版 iPhone SEを販売している格安SIM

格安SIM 価格(一括) 価格(分割)
QTモバイル 42,768円 1,782円/月
楽天モバイル 45,144円 1,881円/月

格安SIMでiPhone SEをセット購入する際の注意点

正規品とメーカー認定整備品・海外販売モデルの違い

メーカー認定整備品と海外販売モデルは初期不良や返品となった端末に対して、厳格なプロセスで再整備を受けてメーカーの厳しい品質基準を満たした新品同様の製品です。

ただし日本国内で販売されているiPhoneとインストールされているアプリや仕様が異なるデメリットがあるケースもあります。

メーカー認定整備品または海外販売モデルのiPhone SEを扱っている格安SIM

  • 楽天モバイルや
  • QTモバイル

一方で正規品はAppleから直接仕入れた端末なので、認定整備品や海外販売モデルのようなデメリットはありません。

Apple正規品のiPhone SEを扱っている格安SIM

  • LINEモバイル
  • BIGLOBEモバイル
  • ワイモバイル
  • UQモバイル

iPhoenSEのデータ保存量(ROM)や契約条件の違い

基本的に正規品を扱っている格安SIMはApple Storeで販売しているSIMフリーモデルと同じモデルを取り揃えているため、販売しているiPhone SEは128GB版と32GB版のみとなります。

 

なので64GB版や16GB版を購入するならメーカー認定整備品や海外販売モデルを取り揃えている楽天モバイルやQTモバイルを選ぶ必要があります。

他社へ乗り換えて使う場合はSIMロック解除が必要

セット販売のiPhone SE(正規品)はドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアのセット端末と同じように独自のSIMロックが掛かっています。

⋅SIMロック解除は以下の条件を満たす端末が対象です。
 – 2018年7月以降にLINEモバイルが販売した「iPhone SE」であること。
 – SIMロック解除対応者が対象となる端末を購入した本人であること。
 – LINEモバイルの利用料金やそれに付帯する料金に滞納がないこと。
 – 端末購入日から101日目以降の手続きであること。
※ただし端末を一括支払いで購入した場合、分割払いでの購入で残債一括支払いを行いLINEモバイルが支払いを確認できている場合は100日以内でもSIMロック解除の手続きが可能です。
 – 解約済み端末の場合、解約後100日以内であること。

引用元:公式サイト(LINEモバイル)

他社や海外のプリペイドSIMでiPhone SEを使いたい場合は、事前にSIMロックを解除しておかないと利用できない点に注意が必要です。

参考iPhone SE(UQモバイル版)のSIMロックを解除する方法

参考iPhone SE(ワイモバイル版)のSIMロックを解除する方法

iPhone SEのセット購入がおすすめの格安SIM

  1. iPhone SE(32GB版):一括32,400円/ワイモバイル

    1. かけ放題 4.5
      通信速度 5.0
      サービス 4.0
      セット端末 3.5
      最安:
      税込2,178円~(最大3GBまで)
      人気:
      税込2,178円
      (最大3GB:シンプルS)
      データ容量の繰り越し:
      NG
      電話かけ放題オプション:
      OK
      格安SIMの中では通信速度がずば抜けて安定かつ高速。やや高めの料金設定だが、キャリアメールや直営ショップ、完全かけ放題など他社とは一線を画すサービス力が大きな魅力。ソフトバンクのサブブランドという位置づけ。
    ポイント

    Apple正規品iPhone SEが32GB版なのに他社が販売している16GB版より安い端末代金(通常価格)で購入が可能。格安SIMで購入できるiPhone SEとしては最安値水準。


  2. iPhone SE(128GB版):一括44,064円/LINEモバイル

    1. LINEMO

      かけ放題 4.0
      通信速度 4.5
      サービス 4.5
      セット端末 4.0
      最安:
      600円~(500MB)
      人気:
      1,480円
      (3GB:LINEデータフリー)
      データ容量の繰り越し:
      OK
      電話かけ放題オプション:
      OK
      高速/低速通信切り替え:
      NG
      LINEをはじめとした主要なSNS (facebook、twitter、Instagram)がカウントフリーになる独自サービスが人気。LINEアプリの年齢認証機能が使えない格安SIMのデメリットが、LINEモバイルには適用されないメリットも大きな魅力。
    ポイント

    ソフトバンクグループ傘下に入ったことでApple正規品iPhone SEの販売開始(ソフトバンク回線プランのみ)。128GB版なのに他社が販売している64GB版より安い端末代金(通常価格)で購入が可能。


  3. iPhone SE(128GB版):一括50,400円/BIGLOBEモバイル

    1. かけ放題 4.5
      通信速度 4.5
      サービス 4.0
      セット端末 4.0
      最安:
      税込1,078円~(1GB~)
      人気:
      税込1,320円
      (3GB/音声通話)
      データ容量の繰り越し:
      OK
      電話かけ放題オプション:
      OK
      3分かけ放題サービスや1時間かけ放題の通話パック60などコスパの高い音声通話サービスと、月額利用料200円(税込み220円)から利用できるシェアSIMが人気。YouTubeやAbemaTVなどの動画が見放題となるエンタメフリーオプションも大きな魅力。
    ポイント

    KDDIグループ傘下に入ったことでApple正規品iPhone SEの販売開始(au回線のタイプAのみ)。128GB版なのに他社が販売している64GB版より安い端末代金(通常価格)で購入が可能。スマホまる得プラン(通話定額オプション付き)を契約する必要はある一方で最大25,200円の割引が受けられる。