格安SIMの中で大手キャリアのサブブランドという位置付けにあるワイモバイルとUQモバイル。
格安SIMにはない通信速度やサービス力で大手キャリアよりも安くなることから大人気ですが、違いがイマイチわからず、どちらを選べば良いかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドという位置づけで、高速で安定した通信速度と完全かけ放題サービス、キャリアメール(MMS)が使える点など、突出したサービス力が魅力な格安SIMです。
一方、UQモバイルはauのサブブランドという立場を利用した、高速で安定した通信速度とキャリアメール(MMS)が使えて、定期契約(2年縛り)なしプランが選択できる点に大きな魅力があります。
そんな両格安SIMの月額料金や通信速度、サービス内容に対して比較して「どんな使い方ならどっちがオススメなのか?」が分かるように詳しく解説していきます。
ワイモバイルの特徴
スマートフォン向け | |||
---|---|---|---|
プラン | 容量 | 月額料金 | |
スマホプランS | 2GB | 1,980円 | |
スマホプランM | 6GB | 2,980円 | |
スマホプランL | 14GB | 4,980円 | |
タブレット向け | |||
プラン | 容量 | 月額料金 | |
データプランS | 1GB | 1,980円 | |
データプランL | 7GB | 3,696円 | |
ケータイ向け | |||
プラン | 容量 | 月額料金 | |
ケータイプランSS | – | 934円 | |
+ | ベーシックパック | – | 300円 |
パケット定額 | 0~2.5GB | 0~4,500円 |
※旧プラン:新規受付は2019年9月30日まで
2019年10月1日の料金改定に伴い、ワイモバイルの料金プランは契約期間の縛りなし&解除料なしのスマホベーシックプランS/M/Rへ一本化されます。
※スマホベーシックプランLは新規受付が終了(代わりにスマホベーシックプランRが新設)
ワイモバイルは『モバイルアワード2016』でキャリア(スマートフォン契約の満足度)『総合』部門で『満足度No.1』を獲得しており、2015年度に続いて2年連続の受賞ということでユーザーからの高い評価と人気が伺えます。
CMもさることながらその人気の下支えとなっているはソフトバンクの低価格ブランドという立場を上手く利用したサービスと料金プランです。1回10分以内なら何度でも電話かけ放題や完全かけ放題、通常の格安SIMでは利用できないキャリアメールが使えて、高速で安定した通信速度が出るなど、メリットは盛りだくさんです。
一方で他の格安SIMと比較した場合、サービスが豊富なだけに月額基本料金だけで比較すると割高感があります。
しかしスマホ本体価格を含めれば話は変わってきます。ワイモバイルのセット販売端末の割引額は他社を圧倒しています。いくら格安SIMを使って月々の利用料金を安くできても、2〜3年で機種変更するたびに数万円の出費は苦しいですからね。
大手並みのサービスでスマホ代と月額基本料金をトータルコストで安くしたいなら「ワイモバイルを選べば間違いなし」といえるくらい純粋な格安SIMとは一線を画す格安SIMです。
公式サイトはこちら⇒
UQモバイルの特徴
料金プラン(その他) | 容量 | 月額料金 |
---|---|---|
データ高速プラン | 3GB | 1,078円 |
データ無制限プラン | 無制限 | 2,178円 |
ぴったり・おしゃべりプラン | 容量 | 月額料金 |
---|---|---|
※ぴったり・おしゃべりプラン:新規受付は2019年9月30日まで
2019年10月1日からは契約期間の縛りなし&解除料なしの新料金プラン(スマホプランS/M/L)でサービス提供開始。※スマホプランでは10分かけ放題が月額700円、月間60分の通話パック(通話定額)が月額500円で、通話オプションとして選択可能に!
スマホプラン | 容量 | 月額料金 |
---|---|---|
※スマホプランM/L:新規受付は2020年5月31日まで(2020年6月1日からは新料金プラン(スマホプランR)のサービス提供を開始)
※スマホプランS/R:新規受付は2021年1月31日まで
2021年2月1日からは新料金プラン(くりこしプランS/M/L)のサービス提供を開始。
UQモバイルというと、よく耳にするのが「通信品質が良くて通信速度が安定して速い」という内容。auのサブブランドだけあって、純粋な格安SIMとは比較にならないスピードが出ます。
そんな通信品質・通信速度を武器に
- 『家電批評』格安SIM部門
ベスト・バイ・オブ・ザ・イヤー2016受賞辛口批評誌に選ばれる程の人気ぶりです。
一方で格安SIMと比較した場合、月額基本料金だけで比較すると割高感があります。
しかし大手並みの高速な通信速度でスマホ代と月額基本料金をトータルコストで安くしたいなら「UQモバイルを選べば間違いなし」といえるくらい一押しの格安SIMです。
公式サイトはこちら⇒
月額料金を少しでも安くしたい
データ通信専用プランを比較
データ容量 | ワイモバイル | UQモバイル |
---|---|---|
1GB | 1,980円 | – |
3GB | – | 980円 |
7GB | 3,696円 | – |
音声通話機能付きプランを比較
データ容量 | ワイモバイル | UQモバイル | |
---|---|---|---|
ぴったり | データ高速 | ||
2GB(1GB) | 1,980円 | 1,980円 | – |
3GB | – | – | 1,680円 |
6GB(3GB) | 2,980円 | 2,980円 | – |
14GB(7GB) | 4,980円 | 4,980円 |
同じ条件で比較できるデータ容量では月額料金に違いはありません。ワイモバイルとUQモバイルは良い意味でも悪い意味でも契約プランが似ています。
たとえばワイモバイルのスマホプランとUQモバイルのぴったり/おしゃべりプランは似たような割引が適用されています。
ワイモバイルのスマトク割とイチキュッパ割
スマホプラン割引(1,000円割引)の適用条件は
- 加入月から25ケ月間
ソフトバンクおよびディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからのMNP転入以外
ワンキュッパ割(1,000円割引)の適用条件は
- 加入翌月から12ヵ月間
となっています。
【スマホプラン割引 期間限定キャンペーン】 受付期間:2017年3月1日~2018年5月31日
ソフトバンクからの番号移行、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからのMNPのお客さまを対象に、スマホプラン割引が適用となるキャンペーンです。引用元:公式サイト(ワイモバイル)
⇒今だけ(期間限定)ソフトバンクからのMNP(番号移行)もスマホプラン割引が適用されます!この機会をお見逃しなく
UQモバイルのスマトク割とイチキュッパ割
スマトク割(1,000円割引)の適用条件は
- 課金開始月から起算して25ケ月間
auおよびau系格安SIMからのMNP転入以外
イチキュッパ割(1,000円割引)の適用条件は
- 利用開始月から13ヶ月間
となっています。
2017年3月1日以降にau(au系のMVNO含む)からMNPでご契約されたお客様は、キャンペーンとして「スマトク割」を適用するとともに、「データ増量キャンペーン」の対象となります。なお、キャンペーン終了時期については、別途ホームページでお知らせいたします。
引用元:公式サイト(UQモバイル)
⇒今だけ(期間限定)auからのMNP(番号移行)もスマホプラン割引が適用されます!この機会をお見逃しなく
つまり両者とも1年後にワンキュッパ割とイチキュッパ割が切れて1,000円値上がりし、2年後にスマホプラン割引とスマトク割が切れて1,000円値上がりすると共に、月々利用できるデータ容量も半減(2GB⇒1GB、6GB⇒3GB、14GB⇒7GB)されます。
ただし両者とも26ヶ月以上継続利用で新たに長期間利用割引で1,000円割引されるので、実質増える月額料金は1,000円です。
ここまで一緒だとサブブランド同士の足並みを揃えている感がすごいですね。ほとんど差がありません。
ところがサービス内容も合わせてみてみるといろいろ違いが出てきます。
ワイモバイルのスマホプランは容量に関わらず、10分かけ放題サービスが付いていますが、UQモバイルのおしゃべりプランは5分かけ放題サービスなので無料通話時間が半分です。
MMSメールもワイモバイルでは無料ですがUQモバイルでは有料200円なのでサービス内容の差でワイモバイルがおすすめです。
公式サイトはこちら⇒
電話を頻繁にかける
音声通話料金の割引オプションとしてワイモバイルには、
- だれとでも定額:月額0円(無料)
- スーパーだれとでも定額:月額1,000円
※ケータイプランは月額1,500円
UQモバイルには、
- おしゃべりプラン:5分以内の国内通話がなんどでも無料
- ぴったりプラン:最大60~180分の無料通話付き
があります。
MMD研究所によれば1日の通話時間は66.1%の方が月に5分未満と回答しています。
「1分未満」が32.5%と最も多く、次いで「1分以上3分未満」が20.6%、「3分以上5分未満」が13.0%
引用元:MMD研究所
つまりほとんどのケースで、UQモバイルの5分かけ放題オプションで問題ありませんが、ワイモバイルの方が同じ料金で2倍の10分かけ放題が利用できるのでお得です。
また一回あたり5~10分を超える電話を頻繁にかける場合は、時間制限なしの完全かけ放題があるワイモバイルの方が圧倒的に安くなります。
UQモバイルに限らず、たくさん電話する方は大手キャリアの時より高くなってしまう可能性もありますが、ワイモバイルなら安心です。
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格安スマホへお得に乗り換えたい
2017年7月26日現在、UQモバイルがセット販売しているスマホは18種類です。
- DIGNO V
- HUAWEI P10 lite
- AQUOS L2
- HUAWEI nova
- DIGNO W
- BLADE V770
- DIGNO Phone
- Zenfone 3 Ultra
- HUAWEI P9 PREMIUM
- Alcatel IDOL 4
- AQUOS L
- Alcatel SHINE LITE
- Zenfone 3 Deluxe
- Zenfone 3
- LG X screen
- arrows M03
- iPhone SE
- iPhone 5s
一方、ワイモバイルがセット販売しているスマホは21種類あります。
- iPhone SE
- iPhone 5s
- Android One X1
- Android One S2
- Android One S1
- 507SH, Android One
- Nexus 6P
- DIGNO E
- AQUOS CRYSTAL Y2
- Nexus 5X
- LUMIERE
- AQUOS Xx-Y
- HUAWEI P10 lite
- HUAWEI P9 lite
- VAIO Phone A
- VAIO Phone Biz
- arrows M03
- Zenfone 3 5.2
- Zenfone 3 5.5
- Zenfone 3 Max
- HUAWEI nova
- Zenfone 3 Laser
両者が扱っている6種類のスマホの料金を比較した結果がこちらの表になります。(2017年7月26日時点)
機種 | UQモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|---|
HUAWEI P10 lite | 108円 | 9,980円 | |
HUAWEI P9 lite (PREMIUM) | 108円 | 980円 | |
Zenfone 3 | 32,1840円 | 22,584円 | |
arrows M03 | 31,104円 | 21,720円 | |
HUAWEI nova | 30,218円 | 2,5640円 | |
iPhone SE | 32GB | 13,068円 | 12,960円 |
128GB | 20,844円 | 20,736円 |
※安い方を青で記載
どちらのセット端末も非常にお得ですが、実質ゼロ円で提供しているいくつかの機種はUQモバイルの方が圧倒的に安く、それ以外の機種はワイモバイルの方が安い傾向にあります。
ただしUQモバイルの場合、ぴったりプランかおしゃべりプランを契約してUQ購入サポートを適用しなければならない点と、ワイモバイルの場合、スマホプランのプランM/Lを契約して一括購入しなければならない点に注意が必要です。
たとえばUQ購入サポートを申し込まずにHUAWEI P10 liteを一括購入した場合、
- UQモバイル:108円⇒33,804円
ワイモバイルのプランSを契約してHUAWEI P10 liteを一括購入した場合、
- ワイモバイル:9,980円⇒22,378円
となります。
悪条件でもワイモバイルの方が安くなるため、スマホをセットで購入する場合はワイモバイルがおすすめです。
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高速で安定した通信速度を重視
ワイモバイルはソフトバンク回線も利用していますが、独自回線を持っています。
一方、UQモバイルはau回線を利用しています。大手キャリアと同じLTE回線を利用するため、最大通信速度はau回線の場合は4G LTE相当(受信最大225Mbps、送信最大25Mbps)です。
多くの格安SIMがドコモ回線を利用してサービスを展開しているため、比較的au回線を利用した格安SIMの方が混雑せず、通信速度が速い傾向があります。
中でもUQモバイルはauのサブブランドということもあり、他の格安SIMと比較して全時間帯で通信速度が安定して速いと有名で人気があります。
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ただしワイモバイルもソフトバンクのサブブランドなのでUQモバイルと1、2位を競い合うくらい全時間帯で通信速度が安定して速いです。
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キャリアメール(MMS)が使いたい
大手キャリアでは当たり前に使えていたEメールとかキャリアメールと呼ばれている携帯やスマホで使えるMMSのメールサービス。
- ~@docomo.ne.jp
- ~@ezweb.ne.jp
- ~@softbank.ne.jp
基本的に携帯電話本体にしかメールが残らない仕様で匿名性も低いため、セキュリティ面と信頼度が高いため、登録制サービスによっては入力が必要な場合もあって意外と重要。
またキャリアメールへGmailなどのフリーメールを送信すると迷惑メールフィルタ機能でブロックされてしまうことも…
残念ながら現状ほとんどの格安SIMでMMSを利用することができません。
そんな中、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルなら無料でキャリアメールと同じMMSメール『~@ymobile.ne.jp』が使えちゃうんです。
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有料オプション200円ではありますが、UQモバイもキャリアメールと同じMMSメール『〜@yahoo.ne.jp』を使えます。
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まとめ
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドという位置づけで、高速で安定した通信速度と完全かけ放題サービス、キャリアメール(MMS)が使える点など、突出したサービス力が魅力な格安SIMです。
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一方、UQモバイルはauのサブブランドという立場を利用した、高速で安定した通信速度とキャリアメール(MMS)が使える点が大きな魅力です。
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是非とも両サービスの特徴をしっかりと踏まえて、自分の使い方にマッチした最高の格安SIMをゲットしてください。
なお乗り換えを検討の方はこちらもご参考にしてみてください。