LINEモバイルならドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアでスマホを利用する場合に比べて、月々の利用料金を安く抑えることができます。
しかも格安SIMが苦手とする通話料金の割引サービス(10分かけ放題オプション)も充実しており、ひと月の通話時間が2時間程度であれば割高になる心配もありません。
特に今では新規契約できなくなった大手キャリアの割高な7~13GBプランを契約しているスマホユーザーは、プラン変更するなり格安SIMのLINEモバイルへ乗り換えるなり、料金プランの見直しを今すぐ行うべきです。
そこで小難しいスマホの料金プランを簡潔に解説し、実際のプランを例に大手キャリアからLINEモバイルへ乗り換えた際の料金シミュレーションを行う中で、月々に節約できる料金やお得に乗り換えるタイミングなど注意点を余すところなく紹介していきます。
公式サイトはこちら⇒LINEMO
大手キャリアの月額料金
大手キャリアでスマホを利用する場合は基本的に
というプランの組合せで契約する必要があります。
A、B、Cのサービス名称は大手キャリアでそれぞれ異なりますが、
- A:音声通話(かけ放題プラン)
- B:月額データ容量(パケット)
- C:接続サービス(MMSメール)
という内訳になっています。
音声通話は主に月額2,700円のかけ放題プランとして
- カケホーダイプラン:ドコモ
- カケホプラン:au
- スマ放題:ソフトバンク
を、5分間なら何度でも月額1,700円でかけ放題となるプランとして
- カケホーダイライトプラン:ドコモ
- スーパーカケホプラン:au
- スマ放題ライト:ソフトバンク
を、サービス名称は違えど各社が同じ料金で提供しています。
他にも同じキャリアなら21時~1時まで無料となるプランやデータ通信専用プランなども各社提供しています。
月額データ容量はというと、
データ容量 | 月額料金 | ||
---|---|---|---|
ドコモ | ソフトバンク | au | |
1GB | / | 2,900円 | |
2GB | 3,500円 | ||
3GB | / | 4,200円 | |
5GB | 5,000円 | ||
8GB | 6,700円※ | ||
10GB | / | 8,000円※ | |
13GB | / | 9,800円※ | |
15GB | / | 12,500円※ | / |
20GB | 6,000円 | ||
30GB | 8,000円 |
※ドコモ:2016年9月23日(金)に新規受付終了
※au:2016年9月14日(水)に新規受付終了
※ソフトバンク:2016年9月12日(月)に新規受付終了
やはりデータ容量に対する月額料金も基本的には各社同じようなお値段です。
なお注意点としては、2016年に各社が新規受付を終了しているデータ容量が8〜15GBのプランが、なんと新設された20GBプランより高いという事実です。
万が一、まだ8〜15GBの旧プランを利用している方は、非常に損しています。是非とも、今すぐ料金プランを見直しましょう。
MMSメールが利用できる接続サービスも
- spモード:ドコモ
- LTE NET:au
- ウェブ使用料:ソフトバンク
これまた各社が同じ料金(月額300円)で提供しています。
つまり、大手キャリア各社が提供しているかけ放題の5GBプランで料金をみてみると『A+B+C=』なので、
と計算することができるのです。
ちなみにauの『カケホ』の場合はデータ容量1GB、『スーパーカケホ』の場合はデータ容量2GB、ソフトバンクの『スマ放題ライト』の場合はデータ容量2GBが選べないなど、プランの組み合わせに制約がある点にも注意が必要です。
LINEモバイルの月額料金
一方、LINEモバイルの月額料金はというと
LINEモバイルは各種データフリーとセットになった料金プラン(旧プラン)をサービス提供していました。※2020年2月18日(火)22:00で申込受付を終了
LINEフリープラン | ||
---|---|---|
サービスタイプ | 容量 | 月額料金 |
データ | 1GB | 500円 |
データ+SMS | 620円 | |
音声通話 | 1,200円 |
コミュニケーションフリープラン | ||
---|---|---|
容量 | 月額料金 | |
データSIM | 音声通話SIM | |
3GB | 1,110円 | 1,690円 |
5GB | 1,640円 | 2,200円 |
7GB | 2,300円 | 2,880円 |
10GB | 2,640円 | 3,220円 |
MUSIC+プラン | ||
---|---|---|
容量 | 月額料金 | |
データSIM | 音声通話SIM | |
3GB | 1,810円 | 2,390円 |
5GB | 2,140円 | 2,720円 |
7GB | 2,700円 | 3,280円 |
10GB | 2,940円 | 3,520円 |
その後、2020年2月19日からの新料金プランでは、ベーシックプランとデータフリーオプションが分離・選択できる形式になっています。※月額料金やデータフリー対象サービスの変更あり
サービスタイプ | データ容量 | ベーシックプラン | ||
---|---|---|---|---|
+LINEデータフリー | +SNSデータフリー | +SNS音楽データフリー | ||
(基本料+0円) | (基本料+280円) | (基本料+480円) | ||
音声通話SIM | 500MB | 1100円 | – | – |
3GB | 1480円 | 1760円 | 1960円 | |
6GB | 2200円 | 2200円 | 2200円 | |
12GB | 3200円 | 3200円 | 3200円 | |
データSIM | 500MB | 600円 | 600円 | 600円 |
3GB | 980円 | 980円 | 980円 | |
6GB | 1700円 | 1700円 | 1700円 | |
12GB | 2700円 | 2700円 | 2700円 |
※LINEデータフリーは月額料金0円
LINEモバイルには大きく分けて
- LINEフリープラン
- コミュニケーションフリープラン
- MUSIC+プラン
という3種類の契約プランがあります。
LINEフリープラン
その名の通りLINEアプリの利用に高速データ通信容量を消費しない、LINEの使い放題プランです。
LINEモバイルでデータ通信専用の契約ができるのは、このLINEフリープランの『データ』タイプだけです。主にインターネットやアプリをスマホやタブレット、PCのみで利用したいユーザー向けの、月額基本料金がデータ容量定額制の契約になります。
なので090から始まる携帯電話番号で電話を掛けることはできません。
LINEフリープランには3つのサービスタイプがあり、
- データ
- データ+SMS
- データ+SMS+音声通話
データタイプに月額120円加えると『データ+SMS』タイプを選択できます。090や080、070といった電話番号が割り当てられるので、SMS認証が必要なアプリなどが利用できます。
データタイプに月額700円加えると『データ+SMS+音声通話』タイプを選択できます。データ通信に加えて090や080、070から始まる携帯番号で電話が掛けられる音声通話付きプランです。
携帯電話番号は新規契約でLINEモバイルから割り当ててもらうこともできますし、現在利用中の携帯電話番号そのままでMNPを利用して、他社からLINEモバイルへ引き継ぐこともできます。
LINEフリープランではどのタイプを選択しても高速通信が利用できるデータ容量は月々1GBのみとなります。
コミュニケーションフリープラン
コミュニケーションフリープランには2つのサービスタイプがあります。
- データSIM(データ+SMS)
- 音声通話SIM(データ+SMS+音声通話)
LINEフリープランとの違いは主に3つです。
- データ通信専用のプランがないこと
- データ容量(3GB〜10GB)が4つ中から選べる
- カウントフリー機能が他のSNSも含まれる
LINEモバイルのサービスの中で最大のポイントが、このカウントフリー機能といっても過言ではないでしょう。
MUSIC+プラン
MUSIC+プランはコミュニケーションフリープランのサービスタイプに加えて、容量に応じた月額料金を加算することで『LINE MUSIC』の利用もカウントフリーの対象にできるプランです。
- 3GB:+700円
- 3GB:+500円
- 7GB:+400円
- 10GB:+300円
公式サイトはこちら⇒LINEMO
音声通話の割引オプション
格安SIMは090電話番号を使った音声通話が20円/30秒となる従量課金制が主流のため、電話をたくさんする人にとっては割高と言われていますが、LINEモバイルには音声通話の割引オプションとして
- 10分かけ放題:月額880円※10分以降10円/30秒
があります。
10分かけ放題オプションは10分間なら何度でも電話し放題というオプションです。
さらに月額基本料金が無料の通話アプリ『いつでも電話』を使えば音声通話が半額の10円/30秒で利用できます。
また大手キャリアと比べるとLINEモバイルの場合はオプションを付けるだけなので、非常に分かりやすいシンプルなサービスといえます。
公式サイトはこちら⇒LINEMO
料金シミュレーション(比較結果)
大手キャリア3社とLINEモバイルを同じ条件で比較するために、共通しているプランとして『月々利用できるデータ容量が5GB』を例に料金シミュレーションを行っていきましょう。
ただし大手キャリアはMMSメールが利用できたり、LINEモバイルはSNSの利用でデータ通信容量が減らなかったり、細かいサービス内容の違いは多少あります。
またLINEモバイルには電話かけ放題プランがないので音声通話は月に1時間7分30秒と仮定します。
⇒2017年6月20日から10分かけ放題オプション(月額料金880円)の提供を開始しました。
その場合、LINEモバイルの電話代が20円/30秒×1時間7分30秒=2,700円となり、大手キャリアのかけ放題プラン2,700円と同額になります。
つまり1時間7分30秒という月々の電話時間が多いと感じる方はLINEモバイルへ乗り換えた方がお得になりますが、それより多く電話を掛ける方にとっては大手キャリアの方がお得というわけです。
⇒現在は10分かけ放題オプション(月額料金880円)があるので、LINEモバイルの方がさらにお得
LINEモバイルで無料電話をするケースが増える昨今においては、かけ放題サービスよりもLINEアプリやSNSがカウントフリーとなるサービスの方が、むしろ有利ともいえるでしょう。
そういった意味では、今回仮定した条件は決してどちらかを優遇した条件ではないと考えています。
まず、大手キャリア(3社共通)の場合は
と計算することができます。
一方、LINEモバイルの場合は
と計算することができます。
つまり、大手キャリアからLINEモバイルへ乗り換えるだけで月々のスマホ代は
「月々3,100円も節約できちゃう!」ということなのです。
逆にいえば、1カ月乗り換え遅れる度に3,100円もムダ遣いしているという話です。ただし乗り換えタイミングにはいくつか注意点を考慮する必要があります。
大手キャリアのMNP転出手数料と解約違約金
大手キャリア各社は2年縛りの定期契約を行っています。なので2年に一度訪れる契約更新月(2カ月)以外で解約すると高額な解約違約金9,500円を支払わなければなりません。
とはいえ、上のシミュレーション結果から考えると
約4カ月で解約違約金より損する計算になります。
つまり、あと3カ月以内に更新月がくる方は待った方がお得になりますが、そうでない方は今すぐLINEモバイルに乗り換えた方がお得というわけです。
ただし大手キャリアのMNP転出手数料は通常であれば3,000円ですが、ソフトバンクの場合は契約後翌々請求月末までは5,000円掛かることを考慮する必要があります。
それでも2,000円上乗せされるだけなので
1カ月待つだけで1,100円損する計算です。
このことからも『更新月が3カ月以内』なのかが一つの基準(損得の分岐点)になるでしょう。ただし大手キャリアで販売している最新スマホを利用したいユーザーは注意が必要です。
まとめ
データ容量(5GB)で月々1時間7分30秒の音声通話を利用する条件で料金シミュレーションした場合、大手キャリアに比べてLINEモバイルの方が3,100円/月安くなる結果となりました。
また、2年縛りの解約違約金を考慮した場合、契約更新月が3カ月以内(損得の分岐点)でなければ、スグにでもLINEモバイルへ乗り換えた方がお得であることが判明しました。
各社サービスに違いはあっても、同じサービスでこれだけの料金差があるという事実が一つの基準になることでしょう。
さらに2017年6月20日からLINEモバイルが10分かけ放題オプション(月額料金880円)の提供を開始しており、月に数時間以上も電話するケースを除いては、今回の結果よりも節約の効果が期待できるでしょう。
また090電話番号を使った音声通話よりもLINEアプリの無料通話をメインで利用する方にとっては、さらに最大で2,700円分の電話代が節約できるという可能性を秘めているので、ご自身の利用状況を踏まえて一度LINEモバイルへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょう。
なおLINEモバイルが実施中のキャンペーンを利用することで、これら比較結果よりも、さらにお得に乗り換えることが可能となります。特典が受けられる条件をしっかりと確認して、是非ともご活用くださいね。
公式サイトはこちら⇒LINEMO