スマホを便利に使いこなすにはWEB検索や、LINE、ゲームアプリなど、データ通信することが必須条件となっています。
格安SIMは大手キャリアから通信回線を借りており、自社サービスのユーザー数に応じてネットワークを増強しないと通信速度が遅くなります。
そこで安定して高速な通信速度を維持するポイントとおすすめの格安SIMについて詳しく紹介していきます。
格安SIMの通信速度が遅い(遅くなる)原因とは?
まずは、
なぜユーザー数が増えると通信速度が落ちるのか?
について簡単におさらいしておきましょう。
そもそも格安SIMサービスというのは大手キャリア(主にドコモ)から通信回線を格安で借りることで成り立っています。
通信回線は想定したユーザー数に見合った分を借りるのですが、人気が出たりキャンペーンで一時的に急増したりすると、借りている通信回線だけでは足りなくなってしまいます。
よくたとえ話で使われるが高速道路です。
車の数が少ないとスピードが出ますよね?一方で車の数が多くなると渋滞して思うようにスピードが出せなくなります。
つまり高速な通信速度を安定して持続させるためにはユーザー数に応じたネットワーク量が必要ということなのです。
大手キャリア並みの通信速度を求めるならサブブランド
大手キャリアのサブブランドと呼ばれる格安SIMには、KDDIグループ(au)のUQモバイル、ソフトバンクグループのワイモバイルがあります。
ちなみにNTTグループ(docomo)にも格安SIMとしてOCNモバイルONEがありますが、ドコモのサブブランドではなく、純粋な格安SIM(MVNO)という位置づけとなっています。
通常、格安SIMは大手キャリアから通信設備を必要な分だけ事前に借りる(契約しておく)必要がありますが、大手キャリア自体が運営している格安SIMであれば、ある程度自由に通信帯域を利用することが可能となります。
現に通信速度の速さ(スピード)をデータを交えて訴求できている格安SIMは、ワイモバイルとUQモバイルくらいでしょう。
一時期MVNOとして通信速度が速いことで知られ人気の高かったフリーテルも、過去に『業界最速』を売り文句にしていた時期もありますが、比較方法に対して指摘(消費者庁から再発防止等を求める措置命令)を受けています。
それだけ純粋な格安SIMがサブブランドと通信速度の速さで対等に渡り歩くには、厳しい現実があるということです。
ワイモバイル(SoftBankのサブブランド)
-
かけ放題 4.5 通信速度 5.0 サービス 4.0 セット端末 3.5 - 最安:
- 税込2,178円~(最大3GBまで)
- 人気:
- 税込2,178円
- (最大3GB:シンプルS)
- データ容量の繰り越し:
- NG
- 電話かけ放題オプション:
- OK
格安SIMの中では通信速度がずば抜けて安定かつ高速。やや高めの料金設定だが、キャリアメールや直営ショップ、完全かけ放題など他社とは一線を画すサービス力が大きな魅力。ソフトバンクのサブブランドという位置づけ。
ワイモバイルは格安SIMというよりはソフトバンクのサブブランドという位置付けなので、大手キャリア特有の2年縛りがあったりプランも複雑でやや割高な印象。ただしワイモバイルは同グループのソフトバンク回線を使えるだけでなく、ワイモバイル独自の回線も持っているため通信速度が高速で安定してる。速さだけなら大手キャリア並みで、格安SIMの中ではトップクラス。
公式サイトはこちら⇒
UQモバイル(auのサブブランド)
UQモバイルも格安SIMというよりはKDDI(au)のサブブランドという位置付け。大手キャリア特有の2年縛りがあったりプランも複雑でやや割高な印象ですが、auのサブブランドというだけのことはあり通信速度が安定して速い。速さだけならワイモバイルと同等。
公式サイトはこちら⇒
格安SIM(MVNO)の通信品質はMVNEの影響が大きい
格安SIMへ様々な企業が参入していますが、通信事業を行っていない会社も多いですよね?
そんな会社の格安SIMなんて大丈夫なの…?
と思われる方も多いのではないでしょうか。
実はドコモやau、ソフトバンクの回線を借りて格安SIMサービスを提供する際に、MVNEと呼ばれる技術的なサポートをしてくれる事業者がいます。
代表的なところでは、IIJ(インターネットイニシアティブ)やOCN(NTTコミュニケーションズ)、日本通信などがMVNE事業を行っています。
そして、このMVNEの違いが格安SIM(MVNO)の通信品質に大きく影響を与えているんです。
今では一般的になった格安SIMのバースト転送も、もともとはMVNEがIIJ系格安SIMの大きな強みでしたね。ネットやSNSの口コミをみても、比較的MVNEが同じ格安SIMの通信速度は、時間帯(朝/昼/晩)でも似たような速さになる傾向があります。
最近では自社でSIMカードが発行できるフルMVNOに一早く乗り出すなど、IIJ(IIJmio)はまさに格安SIMの先駆け的な存在といえるでしょう。
IIJmio(優良MVNEのIIJが運営する格安SIM)
バースト転送など一早くユーザー目線の通信サービスを取り入れてきたMVNE(IIJ)が運営するMVNO(IIJmio)。多くのユーザー数を抱えながらも通信品質を保っている安定の格安SIM。新たな格安SIMが登場(DMMモバイルやイオンモバイル)した際にもIIJ系なら大丈夫だろうと思わせてしまうほど通信業界で、定評がある高い技術力から第三者機関の評価や信頼度もバツグン。
公式サイトはこちら⇒IIJmio
ユーザー数が少ないSoftBank回線の格安SIMも狙い目
格安SIMは大手キャリアから通信設備(帯域)を借りてサービスを提供しているため、通信速度は大手キャリアから借りているネットワーク量とサービスを利用するユーザー数に依存します。
ドコモ回線やau回線はmineoやIIJmioなど、多くの格安SIMで採用されていましたが、ソフトバンク回線を利用した格安SIMサービスはありませんでした。
ところが2017年3月22日からは、ついにソフトバンク回線を利用した格安SIMが登場してきたのです。
他のキャリア回線と比べて混雑度合いの低いソフトバンク回線を使った格安SIMは、新しいプランでまだまだユーザー数が少ないこともあり、通信速度が速いというSNSの口コミや評判がとても多いです。
ソフトバンクの格安SIM(U-mobile S)、めっちゃ速い。空いてるからだろうけど pic.twitter.com/aSQYj9sR2H
— 携帯総合研究所?mobilelaby (@xeno_twit) 2017年3月23日
U-mobile SのSIM届いた。速い。素晴らしい pic.twitter.com/cl9HdHFZfc
— ヒロアキ@にいやん (@hiroaki_dev) 2017年9月30日
U-mobile S(数少ないソフトバンク回線が使える格安SIM)
業界初となるソフトバンク回線を利用した格安SIM。ソフトバンクのスマホがそのまま利用できるメリットだけでなく、利用者が少ないので通信設備の混雑度合いも他サービスより少ないため、快適な高速通信が期待できる。他のキャリアと比べると月額料金はやや割高だが、30GBプランに関しては4,980円という業界最安値水準で大容量プランがお得。
公式サイトはこちら⇒U-mobile
まとめ
格安SIMに大手キャリア並みの通信スピードや安定した速さ、通信品質を求めるならサブブランドと呼ばれるワイモバイルやUQモバイルを選びましょう。
ただし大手キャリアには格安SIMと比較して月額料金が割高で2年縛りがあるなど、大手キャリア譲りのデメリットもあります。そこで純粋な格安SIMで選ぶならMVNEに着目して、安定した通信品質に定評のなるIIJが運営するIIJmioがおすすめです。
また回線の混雑度合いが比較的少ないソフトバンク回線を利用したユーモバイル(U-mobile Sプラン)などの格安SIMも、通信速度を重視するなら選択肢に入れることをおすすめします。ただし比較的新しいプランなので、今後の動向(ユーザー数が増えて遅くなる可能性がある)にも注意が必要です。