ほとんどの格安SIMがドコモ回線を利用しているためドコモのスマホはそのまま使えるけど、auやソフトバンクのスマホはSIMロックを解除しなければ利用できません。

 

もちろん比較的新しいスマホであればSIMロックを解除することができますが、面倒な手続きや最低利用期間があったり、古い機種が対応していなかったりと問題点もあります。

 

そんな問題を解決してくれるのがau回線を利用している格安SIMの存在です。こうしたサービスを利用することで、機種にもよりますがSIMロックを解除しなくてもauスマホをそのまま使うことができるんです。

 

ただし便利な反面、au回線を利用している格安SIMにもauスマホをそのまま使える/使えないプランがあったり、機種によってはテザリングが使えなかったりするので注意が必要です。そんなau回線が使える貴重なおすすめの格安SIMを注意点を交えて詳しく紹介していきます。

格安スマホの対応バンドとau回線の通信規格(CDMA)

auは世界的にみても非常にめずらいCDMAという通信規格を採用しています。

 

これの何が問題なのかというと『機種変更する際に選択肢が減ってしまう』という点です。

 

キャリアのSIMロックが掛かっていない、グローバル展開しているSIMフリーのスマホ(格安スマホ)というのは、基本的に世界中で多く使われている通信方式だけを採用して、なるべくコストを掛けずに効率的に販売しています。

 

auから格安SIMにスマホそのままで乗り換えることで初期費用(スマホ代)を大幅に抑えることができます。ただし2~3年もすれば機種変更が必要になることでしょう。

 

そんな時にau回線(CDMA方式)しか電波を扱えない格安SIMだと、SIMフリーの格安スマホを購入したくても通信方式(対応バンド)が合わずに使えないという事態が起こってしまうのです。

 

なのでなるべくau回線だけでなくドコモ回線も扱っているマルチキャリア対応の格安SIMを選んでおいた方が、後々の利用できる格安スマホの選択肢が広がるので良いでしょう。

 

また万が一自分の生活エリアでauの電波が弱かった場合や、逆にドコモの電波が弱かった場合など格安SIMの会社を変えなくても回線が変更できるメリットもあります。

mineo(業界初のマルチキャリア対応でドコモとau回線が使える)

  1. mineo(マイネオ)

    かけ放題 4.0
    通信速度 4.5
    サービス 4.5
    セット端末 4.0
    最安:
    税込330円~(200MB)
    人気:
    税込1,518円~(5GB:デュアルタイプ)
    データ容量の繰り越し:
    OK
    電話かけ放題オプション:
    OK
    業界初のマルチキャリア対応(ドコモとau回線が利用可能)。2017年10月から10分かけ放題サービスも開始。バースト転送やフリータンク(メンバー同士のパケットシェア)など独自サービスに強み。お客様満足度No.1を獲得した実績あり。

業界初マルチキャリア対応した格安SIMがmineoです。auの3G対応

au回線を利用している格安SIM自体が割と少ないため回線の混雑度合いも少なく、通信速度を比較した結果も常に上位となっており安定しています。

 

しかもauとドコモ回線が使えるマルチキャリアなので、まずはau版iPhoneでmineoに乗り換えて2~3年後に機種変更する際は格安スマホでドコモ回線にするなど、格安スマホの選択肢を広げることができます。※トリプルキャリアに対応(ソフトバンク回線プランもサービス提供を開始)

 

またmineoはiPhoneシリーズのiOSのバージョンアップにも積極的に対応しています。mineoが運営しているコミュニティーサイト『マイネ王』を利用することで、iPhoneについて質問したり、同じ悩みを抱えているメンバーの書き込みを参考にしたりできるのもmineoを選ぶ大きなポイントといえるでしょう。

 

公式サイトはこちら⇒mineo

IIJmio(2016年10月からmineoに続いてマルチキャリア対応)

  1. IIJmio(みおふぉん)

    かけ放題 4.5
    通信速度 4.5
    サービス 4.5
    セット端末 4.5
    最安:
    税込440円~(2GB~)
    人気:
    税込858円
    (2GB:音声2ギガプラン)
    データ容量の繰り越し:
    OK
    電話かけ放題オプション:
    OK
    ドコモとau回線のマルチキャリアに対応。みおふぉんダイアルやかけ放題など電話の割引サービスも充実。一早くバースト転送やデータ容量の繰り越し、高速通信ON/OFF、eSIMなどに対応して業界を盛り上げてきた技術力・信頼度の高い格安SIM。

今までドコモ回線のみだったプランが、2016年10月からau回線も利用できるようになり、mineoと同様にマルチキャリアに対応しています。

 

IIJmioはau回線を使ったプランの経験こそ浅いものの、ドコモ回線を使ったプランでは格安SIM業界を牽引してきた会社です。

 

他の格安SIM(MVNO)にもMVNEとして技術的サポートを行うなど、通信業界をリードするIIJが運営している格安SIMなので、au回線でも安定した通信品質が期待できます。

 

豊富や割安なセット販売端末に強みがあるため、機種変更時の費用を換算したトータルコストが節約できる点も魅力。

 

公式サイトはこちら⇒IIJmio

au回線の格安SIMとiPhone(テザリング/iOS)の相性

基本的にドコモのiPhoneをドコモ回線の格安SIMで利用する場合はテザリングが使えてiOSのアップデートも問題なくできます。

 

ところがau回線の格安SIMでiPhoneを利用する場合は話が違ってきます。基本的にiPhoneを利用する場合はテザリングが使えないんです。

 

厄介なことに、この問題はSIMロックを解除した場合でも、もともとSIMフリーのiPhoneだったとしても解決することはできません。

 

さらにiOSがバージョンアップするたびに、公式サイトで動作確認が完了するまでの時間や最新機種が使えるようになるまでの時間が掛かってしまうことがよくあります。

 

使い勝手だけをみれば格安SIMでiPhoneを利用する場合は、au回線よりドコモ回線で利用する方が便利といわざるを得ないでしょう。

 

ただしau回線を使った格安SIMの中で唯一、UQモバイルだけはテザリング機能制限もiOSのアップデート問題もないんです。

 

おそらくUQモバイルがauのサブブランドという位置付けの格安SIMだからでしょう。格安SIM目線では、ややズルい気もしますが、ユーザーにとってはauスマホが安心して使えるau回線の格安SIMとして、UQモバイルを選択する大きな材料になりますね。

UQモバイル(auのサブブランドならではの優遇サービスあり)

  1. かけ放題 4.5
    通信速度 5.0
    サービス 4.0
    セット端末 3.5
    最安:
    税込1,628円~(3GB)
    人気:
    税込1,628円
    (最大3GB:くりこしプランS)
    データ容量の繰り越し:
    OK
    電話かけ放題オプション:
    OK
    格安SIMの中ではデータ通信が安定かつ高速。キャリアメールや直営ショップなど他の格安SIMとは一線を画すサービス力が魅力。ただし利用回線がau回線のみ対応しているため、対応機種や対応バンドに注意が必要。

UQモバイルは格安SIMというよりはキャリア(au)のサブブランドという位置付けです。

 

なので他の格安SIMと比べると大手キャリア特有の2年縛りがあったり、プランも複雑だったりやや割高な印象です。

 

しかもマルチキャリアに対応していないため機種変更する際のスマホ(格安スマホ)の選択肢が減ってしまうデメリットがあります。

 

ただしiPhoneでテザリング機能制限やiOSのアップデートで悩まされない優遇措置があるため、au回線の格安SIMなら喉から手が出るほどうれしい特典がUQモバイルにはあるといえるでしょう。

 

他にも通信速度が速くてキャリアメールが利用できるなど、普通の格安SIMでは提供できていない大手キャリアに近いサービスが使えるメリットもあるため、今後もau回線でauのスマホを利用したいという方にはピッタリの格安SIMなのです。

 

公式サイトはこちら⇒UQモバイル

まとめ

auは珍しい通信方式(CDMA)を利用しているため、au回線を使った格安SIMへ乗り換える場合は、SIMフリーのスマホを購入する際に選択肢が減ってしまうデメリットがあります。

 

またau回線ではiPhoneのテザリングが使えないという機能制約を受けたり、iOSのバージョンアップ時にも公式サイトの動作確認状況を確認するなど注意が必要となります。

 

ただし唯一UQモバイルだけはAPNロック問題の特例措置を受けているので、マルチキャリア対応の機種変更時のメリットと比較して、ご自身が重要だと思うau回線の格安SIMを選択すると良いでしょう。