U-mobileならドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアでスマホを利用する場合に比べて、月々の利用料金を安く抑えることができます。
しかも格安SIMが苦手とする通話料金の割引サービス(でんわパック60や3分かけ放題オプションなど)も充実しており、ひと月の通話時間が2時間程度であれば割高になる心配もありません。
特に今では新規契約できなくなった大手キャリアの割高な7~13GBプランを契約しているスマホユーザーは、プラン変更するなり格安SIMのユーモバイルへ乗り換えるなり、料金プランの見直しを今すぐ行うべきです。
そこで小難しいスマホの料金プランを簡潔に解説し、実際のプランを例に大手キャリアからU-mobileへ乗り換えた際の料金シミュレーションを行う中で、月々に節約できる料金やお得に乗り換えるタイミングなど注意点を余すところなく紹介していきます。
公式サイトはこちら⇒U-mobile
大手キャリアの月額料金
大手キャリアでスマホを利用する場合は基本的に
というプランの組合せで契約する必要があります。
A、B、Cのサービス名称は大手キャリアでそれぞれ異なりますが、
- A:音声通話(かけ放題プラン)
- B:月額データ容量(パケット)
- C:接続サービス(MMSメール)
という内訳になっています。
音声通話は主に月額2,700円のかけ放題プランとして
- カケホーダイプラン:ドコモ
- カケホプラン:au
- スマ放題:ソフトバンク
を、5分間なら何度でも月額1,700円でかけ放題となるプランとして
- カケホーダイライトプラン:ドコモ
- スーパーカケホプラン:au
- スマ放題ライト:ソフトバンク
を、サービス名称は違えど各社が同じ料金で提供しています。
他にも同じキャリアなら21時~1時まで無料となるプランやデータ通信専用プランなども各社提供しています。
月額データ容量はというと、
データ容量 | 月額料金 | ||
---|---|---|---|
ドコモ | ソフトバンク | au | |
1GB | / | 2,900円 | |
2GB | 3,500円 | ||
3GB | / | 4,200円 | |
5GB | 5,000円 | ||
8GB | 6,700円※ | ||
10GB | / | 8,000円※ | |
13GB | / | 9,800円※ | |
15GB | / | 12,500円※ | / |
20GB | 6,000円 | ||
30GB | 8,000円 |
※ドコモ:2016年9月23日(金)に新規受付終了
※au:2016年9月14日(水)に新規受付終了
※ソフトバンク:2016年9月12日(月)に新規受付終了
やはりデータ容量に対する月額料金も基本的には各社同じようなお値段です。
なお注意点としては、2016年に各社が新規受付を終了しているデータ容量が8〜15GBのプランが、なんと新設された20GBプランより高いという事実です。
万が一、まだ8〜15GBの旧プランを利用している方は、非常に損しています。是非とも、今すぐ料金プランを見直しましょう。
MMSメールが利用できる接続サービスも
- spモード:ドコモ
- LTE NET:au
- ウェブ使用料:ソフトバンク
これまた各社が同じ料金(月額300円)で提供しています。
つまり、大手キャリア各社が提供しているかけ放題の5GBプランで料金をみてみると『A+B+C=』なので、
と計算することができるのです。
ちなみにauの『カケホ』の場合はデータ容量1GB、『スーパーカケホ』の場合はデータ容量2GB、ソフトバンクの『スマ放題ライト』の場合はデータ容量2GBが選べないなど、プランの組み合わせに制約がある点にも注意が必要です。
U-mobileの月額料金
一方、U-mobileの月額料金は利用している回線で大きく分けると、
- ドコモ回線を使ったプラン
- ワイモバイル回線を使ったプラン
- ソフトバンク回線を使ったプラン
の3種類があります。
今回はドコモ回線を利用したプランを例にシミュレーションしていくため、ワイモバイルとソフトバンク回線の説明は省きます。
U-mobile データ専用 | ||
---|---|---|
プラン | 容量 | 月額料金 |
1GB | 1GB | 790円 |
5GB | 5GB | 1,480円 |
LTE使い放題 | 使い放題 | 2,480円 |
U-mobile MAX 25GB | 25GB | 2,380円 |
ダブルフィックス | 〜1GB | 680円 |
〜3GB | 900円 |
U-mobile 通話プラス | ||
---|---|---|
プラン | 容量 | 月額料金 |
3GB | 3GB | 1,580円 |
5GB | 5GB | 1,980円 |
LTE使い放題 | 使い放題 | 2,980円 |
USEN MUSIC SIM | ||
U-mobile for iPhone | ||
LTE使い放題2 | 2,730円 | |
U-mobile MAX 25GB | 25GB | 2,880円 |
ダブルフィックス | 〜1GB | 1,480円 |
〜3GB | 1,780円 |
※2017年6月30日で新規申し込みの受付を終了
ドコモ回線を使ったプランには
- データ専用
- 通話プラス
という2種類の契約プランがあります。
データ専用(データ通信のみ)
データ専用とはデータ通信専用のプランのことです。主にインターネットやアプリをスマホやタブレット、PCのみで利用したいユーザー向けの、月額基本料金がデータ容量定額制の契約になります。
なので090から始まる携帯電話番号で電話を掛けることはできません。
U-mobileの場合は、月額基本料金がデータ容量定額制の契約に加えて、データ使用量に応じて料金が変わる2段階定額制の契約があります。
ただしデータ専用プランの料金に150円加えて、SMS機能を追加することができます。
電話は掛けられませんが、090や080、070といった電話番号が割り当てられるので、SMS認証が必要なアプリが利用できます。
通話プラス(データ通信+音声通話付き)
通話プラスとはデータ通信に加えて090や080、070から始まる携帯番号で電話が掛けられる音声通話付きプランのことです。
携帯電話番号は新規契約でユーモバイルから割り当ててもらうこともできますし、現在利用中の携帯電話番号そのままで、MNPを利用して他社からユーモバイルに引き継ぐこともできます。
データ容量と月額料金
データ専用の場合、データ容量は1GBや5GB、25GBの3種類と、最大3GBまで使える変動型(ダブルフィックス)、さらにはLTE使い放題まで選択肢が多岐に渡ります。
通話プラスの場合も基本は同じですが、データ容量が1GBの替わりに3GB、LTE使い放題プランが2種類から3種類へ増えます。
音声通話料金の割引オプションがお得
格安SIMは090電話番号を使った音声通話が20円/30秒となる従量課金制が主流のため、電話をたくさんする人にとっては割高と言われていますが、ユーモバイルには音声通話の割引オプションとして
- でんわパック60:月額800円
- 3分かけ放題(50回):月額500円※5分以降10円/30秒
があります。
月額800円で最大60分通話が可能です。60分超過後も、U-CALL(MAX)アプリで電話料金が通常の半額になるので安心です。
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料金シミュレーション(比較結果)
大手キャリア3社とU-mobileを同じ条件で比較するために、共通しているプランとして『月々利用できるデータ容量が5GB』を例に料金シミュレーションを行っていきましょう。
ただし大手キャリアはMMSメールが利用できるなど、細かいサービス内容の違いは多少あります。
電話かけ放題プランも同サービスで比較したいところなのですが、U-mobileは3分かけ放題、大手キャリアは5分かけ放題なので、音声通話は月に2時間15分と仮定します。
その場合、『U-CALL』の電話代が10円/30秒×2時間15分=2,700円となり、大手キャリアのかけ放題プラン2,700円と同額になります。
『U-CALL』とは専用アプリから電話するだけで、自分が持っている090電話番号から半額(10円/30秒)で通話できるお得な無料のサービスです。
ちなみに今回の比較には含めませんが、2時間15分という月々の電話時間の場合、通常は5,400円(20円/30秒)掛かるところ、
大手キャリアだとかけ放題プランで2,700円になりますが、
BIGLOBE SIMだと『U-CALL』と『でんわパック60』を併用することで、2,300円に節約することも可能です。
- 通話パック60:800円/1時間
- U-CALL:1,500円/1時間15分
合算:2,300円/2時間15分
まず、大手キャリア(3社共通)の場合は
と計算することができます。
一方、U-mobileの場合は
と計算することができます。
つまり、大手キャリアからU-mobileへ乗り換えるだけで月々のスマホ代は
「月々3,320円も節約できちゃう!」ということなのです。
逆にいえば、1カ月乗り換え遅れる度に3,320円もムダ遣いしているという話です。ただし、乗り換えタイミングにはいくつか注意点を考慮する必要があります。
大手キャリアのMNP転出手数料と解約違約金
大手キャリア各社は2年縛りの定期契約を行っています。なので2年に一度訪れる契約更新月(2カ月)以外で解約すると高額な解約違約金9,500円を支払わなければなりません。
とはいえ、上のシミュレーション結果から考えると
約3カ月で解約違約金より損する計算になります。
つまり、あと2カ月以内に更新月がくる方は待った方がお得になりますが、そうでない方は今すぐU-mobileに乗り換えた方がお得というわけです。
ただし、大手キャリアのMNP転出手数料は通常であれば3,000円ですが、ソフトバンクの場合は契約後翌々請求月末までは5,000円掛かることを考慮する必要があります。
それでも2,000円上乗せされるだけなので
1カ月待つだけで1,100円損する計算です。
このことからも『更新月が2カ月以内』なのかが一つの基準(損得の分岐点)になるでしょう。
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まとめ
データ容量(5GB)で月々1時間7分30秒の音声通話を利用する条件で料金シミュレーションした場合、大手キャリアに比べてU-mobileの方が3,320円/月安くなる結果となりました。
また、2年縛りの解約違約金を考慮した場合、契約更新月が3カ月以内(損得の分岐点)でなければ、スグにでもU-mobileへ乗り換えた方がお得であることが判明しました。
各社サービスに違いはあっても、同じサービスでこれだけの料金差があるという事実が一つの基準になることでしょう。
090電話番号を使った音声通話がひと月あたり60分以内(1時間以内)に納まる場合や、一回あたり3分以内に納まる場合には、電話代が最大500円/月に節約できる可能性を秘めているので、ご自身の利用状況を踏まえて、一度U-mobileへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょう。
なおU-mobileが実施中のキャンペーンを利用することで、これら比較結果よりも、さらにお得に乗り換えることが可能となります。特典が受けられる条件をしっかりと確認して、是非ともご活用くださいね。
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