auから格安SIMへ乗り換える場合、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)を利用することで、今使っている090や080、070から始まる携帯電話番号をそのまま引き継いで使うことができます。

 

ただしauでは

  • 2年定期契約(解約違約金9,500円)
  • MNP転出手数料3,000円

など、MNPを利用して乗り換える場合、いくつか注意すべきポイントがあります。

 

また、事前に準備しておかないと

worrier

そもそも契約ができなかった…

worrier

契約できたけどスマホが使えなかった…

などのトラブルに遭遇してしまいます。

 

そこでauからMNP予約番号を取得する前の準備~取得する際の注意点(メリット・デメリット)と手順について、注意点を交えながら詳しく解説していきます。

なお、転入先の格安SIMによって

  • MNP予約番号の必要な有効期限
  • au版スマホの継続利用

などMNPの注意点や条件が異なってきます。

 

すでに乗り換え先の格安SIMが決まっている場合は、こちらでMNP転出~転入するまでの詳しい手順や注意点を解説しているので、是非とも参考にしてみてください。

 

 

auから格安SIMへ乗り換える注意点やデメリット

auスマホはau回線(プラン)の格安SIMでもSIMロック解除が必要になる(場合がある)

多くの格安SIM(MVNO)は大手キャリア(MNO)の回線を借りることで、ユーザーに格安な通信サービスを提供しています。

つまり大元であるキャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)の通信サービス(通信規格や通信エリア、機能制限など)の影響を強く受けるのです。

 

中でも特に注意が必要となるパターンが、auで使っていたスマホそのままで格安SIMへ乗り換える場合です。

大手キャリアがセット販売しているスマホには、基本的にSIMロックという他社のSIMカード(他社回線)が使えない制限が掛けられており、一定の条件を満たすことでSIMロック解除(他社回線が利用可)できるようになっています。

 

通常、ドコモ回線(プラン)を利用した格安SIMの場合は、ドコモのスマホであればSIMロック解除なしでそのまま使えるようになっています。

ところがau回線(プラン)の格安SIMとauスマホの組み合わせの場合は、SIMロック解除が『不要な機種』と『必要な機種』があるので注意が必要です。

 

2015年5月以降に販売されたスマホであれば、基本的にSIMロックは解除できますが『機種購入日から181日101日以降であること』という条件があります。

【条件】
・2015年5月以降に新たにauで発売されたSIMロック解除機能対応機種
・機種購入日から101日目以降
・ネットワーク利用制限中でない

引用元:公式サイト(au)

⇒総務省の『SIMロック解除に関するガイドライン』の見直しにより、以前の181日以降→101日以降へSIMロック解除できるまでの期間が短縮されています。(2017年12月1日からは一括払いで機種を購入した場合、支払い確認後すぐにSIMロックを解除可能)

 

万が一auを解約した後にSIMロックを解除したくなった場合も、来店者の本人確認書類を見せることでSIMロック解除してもらえるので、その点は他の大手キャリアと違って融通が利いてますね。

ご契約のau携帯電話番号・お名前・生年月日などで 契約者ご本人であることを確認させていただきます。auの回線契約が確認できない場合は、来店者の本人確認書類が必要となります。
引用元:公式サイト(au)

⇒2017年12月1日からは改悪して来店者→契約者のみとなってしまうため、auの中古スマホを購入する際は注意が必要です。↓↓↓

契約者ご本人さまの購入履歴がある場合のみお申し込みいただけます。2017年12月1日適用開始。
引用元:公式サイト(au)

⇒2018年1月10日策定の『SIMロック解除に関するガイドラインの改正等について』の影響もあってか、再び本人以外もSIMロック解除できるようになりました。↓↓↓

ご購入以後のSIMロック解除申し込みは、auショップ/au Style・auスクエアのみでお申し込みいただけます。
au回線契約を伴わない携帯電話(解約後・中古端末含む)、または購入者ご本人さま以外からの受け付けの場合、お一人さま1日2台までとさせていただきます。
引用元:公式サイト(au)

auショップで解除する場合はSIMロック解除手数料が3,300円掛かり、契約者本人である必要があります。なるべくインターネット(auお客さまサポートサイト)から解除する方が手数料がお得(無料)なのでオススメです。

 

なおau回線で採用している3GはCDMA2000という世界的にみても特殊な通信規格を利用しているため、SIMロック解除済みのauスマホであってもドコモやソフトバンク回線(プラン)の格安SIMで利用する場合にはスマホの対応バンドを確認する必要があります。

参考キャリアの対応バンド(周波数帯)

mineoなど一部の格安SIMにはVoLTE対応/3G回線のSIMカード(契約プラン)がある

mineoのauプラン(Aプラン)など一部の格安SIMでは、2つのSIMカードタイプを選択することが可能となっています。

※iPhone 7で利用可能なmineo(Aプラン)のSIMカード

 

ただし、au VoLTE対応SIMではない方のnanoSIMは、将来(2022年3月末)、利用できなくなる可能性があります。比較的に新しい機種で2種類のSIMカードを選択できるのであれば、なるべくau VoLTE対応SIMを選びましょう。

KDDI、沖縄セルラーは2022年3月末をもって、auの3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」(以下 本サービス) を終了します (該当項目へジャンプします注1)。本サービス終了に伴い、本サービス対応機種とauの高音質通話サービス「au VoLTE」に非対応の機種 (以下 au VoLTE非対応機種) が2022年3月末をもって、ご利用いただけなくなります。

本サービスは2003年11月より提供を開始、au VoLTE非対応機種は2012年9月より販売を開始していますが、高速データ通信が可能なauの4G携帯電話向けサービス「4G LTE」、ならびに高音質通話が可能な「au VoLTE」の普及に伴い、昨今、利用者数が減少しております。
また、引き続きお客さまが快適にau携帯電話サービスをご利用いただくために、より良い通信環境の整備が必要となりますので、本サービスとau VoLTE非対応機種でのご利用を終了し、周波数の有効活用を進めます。

引用:公式サイト(KDDI)

 

VoLTEは音声通話をLTE高速通信で利用できるようにした技術で音声品質が向上するメリットがあります。ただしauのスマホであってもVoLTE対応SIMを利用する場合にはSIMロック解除が必要な点に注意しましょう。

⇒従来、auのVoLTE対応SIMカードの場合はSIMロック解除が必要となっていましたが、最近(2018年前後~)の比較的新しい機種はVoLTE対応SIMカードでもSIMロック解除が不要になってきました。

auを2年定期契約の更新月以外で解約すると高額な違約金が掛かる

auの契約には2種類のプランがあります。

誰でも割

  • 2年定期契約(更新月の2カ月間3カ月間は違約金なし)※2019年3月以降、3カ月に延長予定
  • 違約金:9,500円

2019年3月から2年契約の更新期間が3カ月となります。
(2019年4月に更新期間を迎えるお客さまは、2019年3月から5月が更新期間となります。)

引用元:公式サイト(KDDI)

誰でも割ライト

  • 違約金なし(最低利用期間の2年以内の解約は9,500円)
  • 『誰でも割』の月額基本料金+300円

2016年まではいわゆる『2年縛り』と呼ばれている、2年に一度だけ訪れる契約更新月の1カ月間しか、違約金なしで解約することはできませんでした。この『2年縛り』を問題視した総務省の働きかけに応じたauは、契約更新月を3カ月に増やして『2年縛り』のない誰でも割りライトプランも用意しています。

 

つまり、2年に一度訪れる契約更新月以外にも、事前に誰でも割りライトプランに乗り換えておくことで、好きなタイミングで格安SIMへ乗り換えても、9,500円という高額な解約違約金を免れる方法があります。

 

ただし誰でも割りライトは2年縛りの誰でも割りと比べて、月額料金が300円高いプランになっています。しかも最低利用期間が2年なので最低でも7,200円はムダな出費が発生して、その後8カ月以内に解約しなければ月額料金の総額が高額な解約違約金の9,500円より多くなってしまいます。

 

そもそもauから格安SIMへ乗り換えれば、同じ条件のプランで料金を比較した場合、2~3カ月で解約違約金9,500円以上の節約ができるんです。

 

なのでなるべく更新月で乗り換える努力をして、どうしても更新月に乗り換えられない場合は誰でも割りライトを選択するのではなく、解約違約金を支払ってでも格安SIMへ乗り換えた方がよっぽどお得になるでしょう。

転出元のauと転入先の格安SIMで契約者名義が違うとMNPができない

auからMNP予約番号を取得して、いざ契約しようとしたら

worrier

契約者名義が違っていて契約できなかった…

という事例が増えているそうです。

MNPお申し込みの際に、「契約名義間違い」にてお申し込みがお受けできないケースが多数発生しております。

引用元:公式サイト(mineo)

たとえば『auの時には親の名義で契約していたけど、mineoでは自分の名義で契約する』なんてケースが該当します。

しかしこの問題はmineoに限った話ではなく、他の格安SIMでも起こり得る問題です。

 

そんな場合は、まずauショップかPiPitで名義変更(譲渡手続き)を行ってからMNP予約番号を取得するようにしましょう。auの名義変更には契約事務手数料として2,700円掛かりますが、家族間の名義変更は無料です。

 

ただし基本的には当事者の2人で行く必要があります。

auショップ・PiPitで譲渡手続きを承ります。現在のご契約者 (譲渡者) ・新しく譲り受けられる方 (譲受者) のお二人でご来店ください。

引用元:公式サイト(KDDI)

印鑑と運転免許証やパスポート、個人番号カードなどの本人確認書類を持参しましょう。

UQモバイルなど一部の格安SIMへ乗り換える場合は割引特典が減額される

UQモバイルなど一部の格安SIMでは、au(au系のMVNO含む)からMNPするケースに限り、特典(スマトク割/長期利用割引)が受けられないルールを設けている場合があります。おそらくUQモバイルの場合はauのサブブランドという位置づけなので、あまり乗り換えて欲しくないのでしょう。

現に、ソフトバンクのサブブランドに位置するワイモバイルでも、ソフトバンクからMNPするケースに限り、特典(SIMのみ契約時の割引&キャッシュバック)が受けられないルールが同じように設けられています。

 

ただし2017年3月1日以降はauからのMNPでも特典が受けられるキャンペーンを開催中です。※終了時期未定

2017年3月1日以降にau(au系のMVNO含む)からMNPでご契約されたお客様は、キャンペーンとして「スマトク割」を適用するとともに、「データ増量キャンペーン」の対象となります。なお、キャンペーン終了時期については、別途ホームページでお知らせいたします。

引用元:公式サイト(UQモバイル)

参考UQモバイルが実施中のキャンペーン情報

格安SIMによってはauでは当たり前だったサービスが受けられなくなる

auなどの大手キャリアでは当たり前のように提供されていても、格安SIMでは利用不可となるサービスが多々あります。

  1. キャリアメール(MMSメール)
  2. 完全かけ放題サービス
  3. LINEの年齢認証機能
  4. 直営ショップでの対面サポート

…などなど。他にもMVNOが契約している帯域に応じて通信速度が低下するなど、格安でスマホが利用できる分、多少のデメリットは受け入れざるを得ません。

 

ただしキャリアメールが使える格安SIMだったり、完全かけ放題サービスを提供する格安SIMだったりと、格安SIMの中でも得手不得手があります。

worrier

これの機能だけは絶対に外せないな~

…といった格安SIMでも利用したい機能がある場合には、利用できる格安SIMをしっかりと選ぶ必要があります。

auから格安SIMへ乗り換えるメリットは圧倒的な安さ

格安SIMなら月々のスマホ代金(月額料金)が大幅に節約できる

auなどの大手キャリアから通信設備を借りている分、通信速度や品質で劣ってしまう格安SIMですが、なぜこんなにも人気を博しているのでしょうか?

それは多少のデメリットには目をつぶってでも、高額なスマホ代金を抑えることができる点に他なりません。

auから格安SIMへ乗り換えたユーザーの口コミ(節約面での反響)

私が乗り換えをサポートした格安SIMユーザーさんも、スマホ代が1万円/月以上していた方が2~3千円/月になって、2年以上経っても特に不満はないそうです。(むしろ大幅に節約できて喜んでいます。)

格安SIMならバースト転送機能で高速データ容量を節約できる

スマホ代のデータ通信費用は容量プランに応じた利用できる高速データ容量で決まるのですが、多くの格安SIMが高速データ通信と低速データ通信の切り替え機能を提供しています。

 

また多くの格安SIMがバースト転送機能もユーザーに提供しています。バースト転送は低速データ通信時でも、データ通信時の初速を上げてくれる機能で、画像の読み込みなど最初だけデータ通信速度が必要となる場面で非常に有効です。

 

しかも低速データ通信時にはauなどの大手キャリアが128Kbpsという速度制限を掛ける中で、多くの格安SIMが200Kbpsという速度制限になっています。

 

つまり、低速データ通信時には大手キャリアではほとんど何もできない状況に陥りますが、格安SIMならメールやSNSのちょっとしたやり取りや簡単なブラウジング程度なら、低速データ通信で利用することが可能なのです。

 

他にも格安SIMによってはSNSや動画のカウントフリーなど、節約サービスがたくさん用意されています。本来、事業者側としては高速データ通信をたくさん消費してお金を払ってもらいたいので、利益にならない節約機能は提供したくないはずです。

 

しかし寡占状態にある大手キャリア3社とは異なり、格安SIMはスマホ代を節約するサービスを他社と激しく競い合っているため、こうしたユーザーフレンドリーなサービスが続々と登場しており、大手キャリアと比較して圧倒的に節約機能・サービスが充実しているのです。

auからMNP予約番号を取得する方法・手順

auから格安SIMへ乗り換える注意点(デメリット)と利点(メリット)は以上となります。ここからはauからMNP予約番号を取得する手順について解説していきます。

 

MNPを利用して他社に乗り換える場合は、現在契約している携帯電話会社(au)から携帯電話番号や契約者などが紐づいているMNP予約番号を発行してもらい、その情報をもとに乗り換え先の携帯電話会社(格安SIM)でMNP転入手続きを行います。

 

そうすることでauで使っていた電話番号が、そのまま格安SIMでも利用できるというわけです。

 

MNP予約番号を取得する方法は電話とインターネット(EZweb)それから店舗があります。

 

MNP予約番号の入手先:

共通:
0077-75470
WEB:
EZボタン
店頭:
auショップ / PiPit各店(一部除く)

EZボタンの場合、下の1~4の順に進むとMNPを取得する画面にたどり着けます。

  1. トップメニューまたはauポータル トップ
  2. auお客さまサポート
  3. 申し込む / 変更する
  4. au 携帯電話番号ポータビリティー (MNP)

電話の受付時間は9時〜20時、EZwebの受付時間は9時〜21時半、店頭の受付時間は店舗によって異なります。取得したMNP予約番号はSMSで送られてきます。

 

MNP予約番号を取る際は

  • 3,000円のMNP転出手数料
  • 取得後15日間の有効期限

があることに注意しましょう。

 

2016年5月17日以降のMNP転出手数料は2,000円⇒3,000円に値上がりしました。auから格安SIMへユーザーが流出し続けていることへの対策なのでしょう。

 

今後もユーザーを縛り付けるルールの改悪が続くことが伺えます。こういった面からもauは早く解約して、今のうちに格安SIMへ乗り換えた方が得策といえるでしょう。

 

また格安SIMによって契約に必要な残りの有効期限が異なります。

 

MNPの有効期限が15日あるからといって、格安SIMへの契約手続きを先延ばしにしないよう気をつけましょう。

auから格安SIMへMNP(乗り換える)する注意点まとめ

MNPを利用して電話番号そのままでauから格安SIMへ乗り換える場合、契約者名義を統一する必要があります。

 

au回線を利用した格安SIMの場合、auスマホがそのまま使えるケースと事前にSIMロック解除が必要になるケースがあるので注意が必要です。

 

2年定期契約(いわゆる2年縛り)の誰でも割の更新月は2年に一度(3カ月間)あり、契約期間中の解約違約金は9,500円掛かります。なお高額な解約違約金を支払いたくないという理由で、事前に『誰でも割ライト』へ乗り換えるのはオススメできません。

なぜなら2年縛りがある『誰でも割』と比較して月々300円も割高になるうえに、最低利用期間が2年もあるのでほとんど利用価値がないからです。それなら解約違約金を支払ってでもなるべく早めに格安SIMへ乗り換えましょう。

 

MNP予約番号を取得するのは簡単ですが

  • 3,000円のMNP転出手数料
  • 取得後15日間の有効期限

があることに注意しましょう。

 

いざ契約するときに不備があってMNP予約番号を取得し直したい場合は、15日間待たなければ再度発行してもらえません。

 

事前準備をしっかりと行って少しでも無駄な出費と時間を減らすようにしましょう。

参考おすすめ格安SIMランキング(厳選TOP3)!

 

すでに乗り換え先の格安SIMが決まっている場合は、こちらでMNP転入するまでの詳しい手順や注意点を解説しているので、是非とも参考にしてみてください。