月額料金が安いうえに、イオンモール内にショップを構えるイオンモバイル。しかしネットやSNSの口コミでは、意外にも通信速度に対する不満の声も多く挙がっています。

 

もちろん大手キャリアと比べれば遅くなるのは仕方ありません。高画質な動画やゲームなど、利用目的によっては不向きな場合もあります。

ただ調べてみると意外と単純な設定ミスやキャリア回線とスマホとの相性(対応バンド)など、イオンモバイルの問題ではない原因で『繋がりにくい』『遅い』と発言しているユーザーも多いことが分かりました。

 

そこでイオンモバイルを快適に利用するために必要な設定やチェックポイントを詳しく解説していきます。




注意:NTTドコモで通信障害発生※2021年10月14日18時30分現在
MVNOを含むドコモ回線網で大規模な通信トラブルが発生中です。外出時にはくれぐれもご注意ください。※復旧の見込みについては、改めてお知らせとのこと(参考:音声通話・データ通信サービスがご利用しづらい事象について

現在、ドコモの音声通話・データ通信サービスがご利用しづらい事象が発生しております。
1.発生日時
2021年10月14日(木曜)午後5時0分頃
2.対象サービス
音声通話・データ通信サービス
3.原因
確認中
4.復旧見込み
確認中
5.影響エリア
全国
引用元:NTTドコモ

参考:事前にできる通信トラブル時の対策とは?




イオンモバイルが遅い・繋がらない不満の声(SNSの口コミ)

イオンモバイルが遅い・繋がらない原因と対策①:間違えて機内モードを設定している

意外と多いトラブルの原因『機内モード』。

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ポケットに入れていたスマホのロックが外れてしまい、勝手に機内モードが設定されてしまった…

そんな経験をしたことがある方も珍しくはないでしょう。

しかもイオンモバイルに変えたばかりだと、まっさきに「やっぱり格安SIMはダメだ…」と疑ってしまう気持ちもわかりますが、まずは冷静になって設定をチェックしてみましょう。

※機内モードのスマホの画面表示例

 

なお機内モードは、設定→無線とネットワーク→機内モード(ON→OFF)で簡単に解除することができます。

イオンモバイルが遅い・繋がらない原因と対策②:イオンモバイルのAPN設定ができていない

イオンモバイルなどの格安SIMを利用する場合、回線を利用するためのネットワーク設定(APN/CPA設定)を端末上で行う必要があります。

イオンモバイルが遅い・繋がらない原因と対策③:デュアルSIMのSIMスロットが違う

最近のスマホはSIMカードが複数枚挿せるデュアルSIMに対応している機種が多くあります。利用したいSIMスロット番号(1/2)にSIMカードを装着した上で、対応したSIMカードのAPN設定を行う必要があります。

以下、ZenFone 4カスタマイズを例に画像で解説します。※ZenFone 4カスタマイズはDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応しており、4G+3Gの同時待受けが可能です。

 

SIMカードスロットのカバーは側面の穴にピンを挿すと出てきます。※ピンはソフトカバーの包装紙に付属

ZenFone4カスタマイズのSIMスロット
ZenFone4カスタマイズのSIMカードスロット

装着時の奥側がスロット1(SIMカード1)で、手前側がスロット2(SIMカード2)です。なおスロット2はnanoSIMとmicroSDカードとの排他仕様となっているため、どちらか一方しか利用できない点に注意が必要です。

 

SIMカードをセットした後はAPN設定を行うことで、契約した回線でデータ通信が利用できるようになります。

イオンモバイルのAPN設定手順
※IIJmioのSIMカードをスロット1(SIM1)にセットした場合のAPN設定手順

イオンモバイルが遅い・繋がらない原因と対策④:契約プランの回線とスマホの相性(対応バンド)

障害物に強く繋がりやすいプラチナバンドと呼ばれる低い周波数(900MHz帯)と、電波の直進性が高く高速で大容量のデータ転送に有利な高い周波数(2.0GHz帯)がバランスよく利用できる回線と端末の組み合わせが理想です。

 

SIMロック解除すれば異なるキャリア端末と回線の組み合わせで利用できる機種がある一方で、対応バンドが少ないためにエリアによっては電波が繋がりにくかったり、全く使えなかったりするケースがあります。

特にイオンモバイルの場合はマルチキャリアに対応しており、回線種別がNTTドコモ回線とau回線のプランを選べるので回線とスマホの組み合わせには注意が必要です。

  • ドコモブランド端末をau回線で利用している
  • auブランド端末をNTTドコモ回線で利用している

参考スマホの対応バンド(周波数帯域)とは?

 

基本的には利用する端末と回線を同じキャリアに統一した方が対応バンドの相性が良いためトラブルのリスクを減らすことができます。

  • ドコモブランド端末はNTTドコモ回線で利用する
  • auブランド端末はau回線で利用する

なお回線とスマホの相性問題(対応バンド)が原因で繋がりにくい場合、イオンモバイルではSIMカードのプラン変更(NTTドコモ回線⇔au回線)を行うことができないので注意が必要です。※SIMカードサイズ変更は1枚当たり3,000円~

ただし新しいSIMカードが届くまでの数日間(2日程度)、イオンモバイルが使えなくなる不通期間が発生してしまう点に注意が必要です。

プラン変更ではなく、一旦解約手続きを頂き、改めて新規契約頂くこととなります。
また、お手続きには各種手数料等が発生しますので、ご注意下さい。
①音声プランで現在ご利用中の電話番号をそのままご利用されたい場合
 ⇒MNPの転出及び転入となります。また、MNP転出される場合は下記転出費用が発生いたします。
■2018年7月1日(日)以降にご契約いただいた回線をMNP転出する場合
MNP転入した回線を転出する場合:3,000円(税抜)
※MNP転入した回線は、期間に関わらず転出手数料は3,000円(税抜)となります。
契約日より90日以内に転出する場合:15,000円(税抜)
契約日より91日以降に転出する場合:3,000円(税抜)
■2018年6月30日(土)までにご契約いただいた回線を2018年7月1日(日)以降にMNP転出する場合
MNP転入した回線を転出する場合 3,000円(税抜)
※MNP転入した回線は、期間に関わらず転出手数料は3,000円となります。
契約日より90日以内に転出の場合 8,000円(税抜)
契約日より91日以降に転出の場合 3,000円(税抜)
②データプラン及び番号変更による音声プランでの変更の場合
 ⇒解約後の新規契約となりますので、新規契約時の初期費用3,000円が必要となります。

引用元:公式サイト(イオンモバイル)

MNPを利用する場合はMNP転出手数料がかかる上に初期費用まで発生してしまうので、回線プラン/タイプ変更するくらいなら現在実施中のキャンペーンを適用して別の格安SIMへお得に乗り換えてしまうのも選択肢としてはアリです。

参考格安SIMの最新キャンペーン情報

イオンモバイルが遅い・繋がらない原因と対策⑤:高速通信OFF(低速通信)を設定している

イオンモバイルにはデータ容量を節約できるサービスがあります。専用アプリ『イオンモバイル速度切り替え』を使うことで簡単に制御することが可能です。

 

LINEやメールで簡単なコミュニケーションをとったり、軽くネットサーフィンする程度の使い方であれば、イオンモバイルにはバースト転送機能があるため、高速通信OFFに設定していても十分使えます。

そのため、知らぬ間に高速通信OFF(低速通信)で使い続けていたなんて事態も起こり得ます。

あまりにも遅い・繋がらないと感じた場合には高速通信ON/OFF(低速通信)の設定が正しいのか確認してみましょう。

イオンモバイルが遅い・繋がらない原因と対策⑥:高速通信OFF(低速通信)の通信規制

イオンモバイルの場合、低速モードでもバースト転送で使えるからといって使い過ぎには注意しましょう。

高速通信ON(高速通信)では直近3日間制限がないイオンモバイルですが、高速通信OFF(低速通信)時には3日間で366MBを超過した場合に通信規制を受けてしまうのです。

ちょっとしたデータ通信のやり取りにも関わらず、電波が全く繋がらなくなってしまったり、あまりにも遅すぎる場合には低速通信の速度制限を疑いましょう。※この場合も解決策は高速通信ON

 

なお低速通信の通信規制を受けているうえ、ひと月に利用できる高速データ通信容量もすべて使い切ってしまっている場合には、通信量を追加購入すると良いでしょう。※イオンモバイルの場合は1GB480円(税抜)で通信量を追加購入可能(データプランタイプ2の場合は月間6回まで)

 

あまりにもデータ通信容量が足りない事態が頻発するのであれば、大容量プランが利用できる格安SIMへの乗り換え、または他の高速無線LAN回線で月間データ容量制限なしプランの併用を検討しましょう。

混雑する時間帯で起こる通信速度低下/回線元の通信トラブルは仕方ない…

ここまでイオンモバイルが遅い・繋がらない原因と解決方法を紹介してきましたが、残念ながら通勤・通学(9時前後)の時間帯や、お昼休み時(12時前後)、帰宅~就寝(夕方)までの時間帯はスマホ利用者が多く、速度が上がらない傾向があります。※特に12時前後が速度低下を感じやすい時間帯

こういった混雑する時間帯に高画質の動画やゲームを快適に楽しみたいユーザーにはイオンモバイルは不向きと言わざるを得ません。

 

回線元が起因する問題に対しては複数回線でリスク分散する方法が最も効果的といえるでしょう。

 

複数回線を大手キャリアと変わらない月額料金で契約できるうえに、万が一どちらかの回線が通信障害で使えなくなったとしても別回線で通信できるため、トラブル時のリスク分散になります。

2018年12月6日に発生したソフトバンクの通信障害の時にも、やはり格安SIMとWiMAXを併用していたユーザーは今回の通信障害もうまく切り抜けられたようです。

 

最近だと、クラウドSIMを使ったトリプルキャリア対応のクラウドWiFiというサービスも台頭してきました。環境に応じて最も繋がりやすい回線に自動で切り替えてくれるため、繋がりやすさはピカイチといえるでしょう。

⇒残念ながら2020年に入ってから、クラウドSIM系サービスの速度低下が大きな問題となっています。

 

せっかく複数回線を契約してリスク分散したのに、繋がらなかったら本末転倒です…

そこでオススメとなるのが、大手キャリアのオンライン専用プラン(ahamoやpovo、LINEMO)です。※2021年から新たに登場したサービス

中でも一押しなのがLINEMO!大手キャリア(SoftBank回線)の通信品質そのままで、3GBが月額990円(税込)というMVNO顔負けの価格で使えちゃうんですから、利用しない手はありませんよね。

今なら、LINEMOで最大10,000円相当プレゼントキャンペーンを開催中!※SIMのみ契約OK

公式サイトはこちら⇒LINEMO