格安SIMはライトユーザーなら高確率で通信費が節約できます。

しかしヘビーユーザーの場合は大容量プランを契約するとお得感が出にくく、下手をしたら通信速度が遅くなって使い勝手が悪くなる事態を招きかねません。

そんな中、注目を集めているプランがスマモバの『ギガプレミアム』です。

なんと90GBもの大容量が月額4,480円~利用できるとあって、他の格安SIMの大容量プランと一線を画した料金設定となっています。しかもデータ通信速度がとても速いと評判も上々です。

ただしスマモバのギガプレミアムを使うにあたり、いくつか注意点があるのも事実です。

そこでWi-Fiルーターの+F FS030Wで実際に体験したギガプレミアムをレビューする中でメリットやデメリット(注意点)についても詳しく紹介していきます。

スマモバのギガプレミアムの特徴

スマモバにはドコモ回線とソフトバンク回線を利用したプランがあり、ギガプレミアムはソフトバンク回線を利用しています。※ギガプレミアムとLTE使い放題プランを実際に使った比較も下の方で紹介しています。

回線 ソフトバンク回線 ドコモ回線
プラン ギガプレミアムプラン LTE使い放題プラン 5GBプラン 1GBプラン
データ容量 90GB※1 30GB※2 5GB 1GB
月額料金 4,480円~ 3,480円~ 2,480円~ 1,580円~

※1:1日間で3GBの速度制限の理論値:90GB=3GB/日×30日
※2:3日間で3GBの速度制限の理論値:30GB=1GB/日×30日

 

ギガプレミアムを契約する方法は3つあり、音声通話付きSIMを契約するためにはスマホとのセットプランを選択する必要があります。

  1. 音声通話付きSIM (スマートフォンセット)
  2. データ専用SIM (単体)
  3. データ専用SIM (Wi-Fiルーター、タブレットセット)

スマホセットのラインナップ

  1. ASUS Zenfone 4Max
  2. HUAWEI Mate10 Pro

なおデータ通信SIM (Wi-Fiルーター、タブレットセット)で選べる端末は『+F FS030W』のみとなっています。2018年10月15日現在

ギガプレミアムを契約する際の注意点

スマモバはネットの評判がイマイチ…?

過去にスマモバ(スマートモバイルコミュニケーションズ)はユーザーの苦情が多かったことから行政指導を受けています。

1 事案の概要
(1)スマートモバイルコミュニケーションズ株式会社(以下「スマートモバイルコミュニケーションズ社」といいます。)が代理店等を通じて消費者向けに提供するMVNOサービスである「Smart Mobile Phone」(以下「本件サービス」といいます。)に関して、総務省及び全国の消費生活センターに苦情相談が寄せられています。

(2)本件サービスに係るスマートモバイルコミュニケーションズ社の業務において、
・ 連絡・確認不足等の業務上の不注意により、利用者が解約を求めたものの解約処理が適切に行われなかった事案
・ 「利用者からの問合せに対する処理が適切かつ迅速に行われなかった事案
・ 初期契約解除制度についての誤案内が行われた事案
等が認められました。

(3)これらは、スマートモバイルコミュニケーションズ社が電気通信事業法(昭和59年法律第86号。以下「法」といいます。)第1条に規定する利用者利益の保護の趣旨に照らして不適切な状況を発生させ、また、法第26条に規定する説明義務、法第27条に規定する苦情等処理義務に違反していると認められるほか、法第27条の2第1号に規定する不実告知の禁止、法第27条の3に規定する媒介等業務受託者に対する指導措置義務に違反していると疑われるものであり、スマートモバイルコミュニケーションズ社に対し、下記のとおり本件サービスに係る業務の改善等を求める行政指導を実施しました。

出典:総務省ホームページ (MVNOサービスに係る業務についてのスマートモバイルコミュニケーションズ株式会社に対する指導)

worrier

解約したくても解約できないんだけど…

worrier

そんな解約ルール知らないし…

こういった過去のトラブルに対してスマモバでは強固なカスタマー体制を整え、今ではアフターサービスの向上にも努めています。

  1. チャットサポートは 24時間365日受付を開始
  2. オペレーターにつながるまでの時間は大半が30秒以内

そもそもスマモバのギガプレミアムに関していえば行政指導を受けた後に開始したサービスなので、過去の悪評に過敏に反応する必要はありません。

むしろ上記内容に関しては一度指摘を受けている分、今後は他のMVNO以上にしっかりとした対応が期待できることでしょう。

ギガプレミアムは最低利用期間が3年(36カ月)

多くの格安SIMが半年~1年を最低利用期間とする中、スマモバのギガプレミアムの最低利用期間は3年(36カ月)です。※ドコモ回線プランは2年(24カ月)

3年後はいつでも違約金なしで解約できるため、大手キャリアの定期契約(いわゆる2~3年縛り)やWimaxなどのポケットWi-Fiと比較するとやさしい契約形態ともいえます。

ただし最低利用期間内の解約では9,800円(MNPの場合14,800円)の違約金(契約解除料)が発生するので注意が必要です。※通常のMNP予約番号発行手数料は3,000円

MNP転出 36カ月以内 37カ月目以降
なし 9,800円 0円
あり 14,800円 3,000円

本サービスの最低利用期間は24ヶ月(※1) となります。24ヶ月以内(※1) に本サービスを解約した場合(MNPによる他の事業者への転出を含みます)、契約解除料9,800円(税抜)が発生します。MNP転出の際にはMNP予約番号発行手数料として3,000円(税抜)が発生します。

転出手続きの翌月の最終請求時に合算請求されます。 MNP予約番号の発行には4日営業日前後かかりますので予めご了承ください。(24ヶ月以内(※1) に本サービスを解約した場合、契約解除料9,800円(税抜)と合算して14,800円(税抜)ご請求致します。)

引用元:公式サイト(スマモバ)

音声通話付きSIM スマートフォンセットが割高

スマモバの端末セットプランは割高と言わざるを得ません。正直、これはスマモバの大きなマイナスポイントです。

端末名 実質負担金額 月々割(最大36回) 本体分割支払金(36回)
Zenfone 4Max 18,000円 54,000円(1,500円×36回) 72,000円(2,000円×36回)
Mate10 Pro 72,000円 18,000円(500円×36回) 90,000円(2,500円×36回)
+F FS030W 18,000円 18,000円(500円×36回) 36,000円(1,000円×36回)

※ギガプレミアムのセット端末

 

月々割が効くため実質負担金額はまだしも、本体分割支払金が異常に高いです。

worrier

実質負担金額が少ないから問題ないのでは?

と思うかもしれませんが、万が一36カ月以内に解約した場合は本体分割支払金を一括請求されてしまいます。つまり高額な解約違約金を請求される代わりに、端末代金を割り増し請求されるイメージです。

worrier

ならスマホは別の場所で調達すればよいのでは?

と考える方もいることでしょう。残念ながら音声通話付きSIMの場合はSIM単体での契約ができないのです。※データ専用SIMはSIM単体での契約OK

端末名 月額総支払金額
36か月まで 37か月以降
Zenfone 4Max 5,980円 5,480円
Mate10 Pro 7,480円 5,480円
+F FS030W 4,980円 4,480円

そのうえ音声通話付きSIMは37カ月以降もデータ専用SIMと比べて1,000円も割高な月額料金が請求されます。一般的な格安SIMの音声付帯費用は700円程度が相場なので月額300円程度も割高です。

 

なのでギガプレミアムプランを契約する場合はデータ専用SIMプランを契約して、Wi-FiルーターかDSDSのスマホでデータ通信用として活用することを推奨します。

スマモバの動作確認済み端末数が少ない

データ専用SIMの場合はSIM単体での契約ができるとはいえ、スマモバで公表しているギガプレミアムの動作確認済み端末は下記2機種のみとなります。

  1. FS030W(富士ソフト)
  2. MF920S(ZTE)

スマモバのギガプレミアムを使うメリット

大容量の高速データ通信を割安で利用できる

ワイモバイルのPocket WiFiプラン2はデータ容量7GBが3,696円、ソフトバンクのウルトラギガモンスターはデータ容量50GBが7,000円です。

そんな中、スマモバのギガプレミアムはデータ容量90GBが4,480円で利用できるので、とってもお得といえます。※SIM単体の場合

worrier

どうせ格安SIMだから通信速度遅くなるんでしょ?

そう考えた方に朗報です。スマモバのギガプレミアムの通信速度は体感でかなり速い印象を受けました。※詳細はスマモバのギガプレミアムを使った感想・レビューを参照のこと

また、その結果を裏付ける情報(根拠)の一つにSIMカードAPN設定情報があります。

なぜならスマモバから提供されたギガプレミアムのSIMカードの実物は、ソフトバンクのUSIMカードそのものだったからです。

そしてスマモバのAPN設定もSoftBank 4G(LTE)と全く同じなのです。

アクセスインターネットプラスに関して

設定内容
SoftBank 3G
シンプルスタイル 3G スマートフォン
SoftBank 4G
シンプルスタイル 4G スマートフォン
APN(アクセスポイント名) plus.softbank plus.4g
ユーザー名 plus plus
パスワード softbank 4g

引用元:公式サイト(ソフトバンク)

通信速度が速いのも頷けます。

今ならキャンペーンでJCBギフト券がもらえる

スマモバのギガプレミアムで端末をセット購入してもお得感がないどころか、3年以内に途中解約すると高額な端末代金を請求されるリスクがあるため、端末のセットプランは推奨できません。

端末名 実質負担金額 JCBギフト券
Zenfone 4Max 18,000円 24,000円
Mate10 Pro 72,000円 24,000円
+F FS030W 18,000円 15,000円

ところが、今ならスマモバのキャンペーンでJCBギフト券がもらえるため、端末セットプランも選択肢としてはアリです。※リスクを踏まえた上で

特にWi-Fiルーターの+F FS030Wなら37カ月以降はSIM単体プランと同じ月額料金(4,480円)で使えるようになるので、端末が実質3,000円で買えるメリットは大きいでしょう。※3,000円=18,000円-15,000円(JCBギフト券)

 

なおJCBギフト券のキャンペーンはドコモ回線プラン(LTE使い放題/5GB/1GB)でも適用可能ですが、iPhoneシリーズ(6s/6/SE)は注意が必要です。

端末名 実質負担金額 月々割(最大36回) 本体分割支払金(36回)
iPhone 6s 0円 54,000円(1,500円×36回) 54,000円(2,000円×36回)
iPhone 6 0円 54,000円(1,500円×36回) 54,000円(2,500円×36回)
iPhone SE 0円 36,000円(1,000円×36回) 36,000円(1,000円×36回)
BLADE V580 18,000円 18,000円(500円×36回) 36,000円(1,000円×36回)
BLADE V7 LITE 18,000円 18,000円(500円×36回) 36,000円(1,000円×36回)

端末の実質負担金額0円だけをみるとお得にみえますが、1カ月目~37カ月目以降も月額料金が2,500円も割高になっています。※LTE使い放題プランの場合は通常料金:3,480円

端末名 月額総支払金額
36か月まで 37か月以降
Zenfone 4Max 5,980円 5,980円
Mate10 Pro 5,980円 5,980円
+F FS030W 5,980円 5,980円
BLADE V580 3,980円 3,480円
BLADE V7 LITE 3,980円 3,480円

※LTE使い放題プランの月額料金

 

つまり他の端末と比較して同じプランで月2,500円も割高な月額料金を請求され続けるということです。最低利用期間の3年使ったら実質90,000円となります。※行政指導の件とは別に今でも不満の声が多い要因はおそらくコレ!

いくらキャンペーンのJCBギフト券がお得にみえてもiPhoneシリーズはやめておいた方がよいでしょう。逆にドコモ回線プランでスマホセットを契約するならiPhoneシリーズより月2,000円~2,500円も安くなるZTEシリーズ(BLADE V580/BLADE V7 LITE)がおすすめです。

※端末のサイズ比較(左からnova lite2 > BLADE V7 LITE > iphone6)

BLADE V7 LITEの画面サイズは5インチで本体サイズは約143.8×70.2×7.9mmです。片手で操作するにはちょうど良いサイズ感です。

大画面が好みのユーザーには画面サイズが5.5インチあるBLADE V580がおすすめです。※本体サイズ:約155.3×77.2×8.55mm

 

なおZTEシリーズの場合は新規契約で5,000円分MNPで15,000円分のJCBギフト券がもらえるキャンペーンを実施中です。

 

公式サイトはこちら⇒スマモバ

スマモバのギガプレミアムを使った感想・レビュー

スマモバのギガプレミアムを+F FS030Wを使って実際に通信速度を体験してみました。

箱の中にはFS030W本体と電池パック、ACアダプタ、microUSBケーブルが入っていました。

形状はWi-Fiルーターには珍しい正方形で、やや厚みがあります。※本体サイズ:74×74×17.3mm

本体(裏面)の蓋を開けるとSIMスロットが付いているので、micro SIMを挿入したあと電池パックを取り付けます。

その際、スマモバのギガプレミアムはマルチSIMなので台紙からmicroサイズに切り抜いて利用します。

+F FS030Wのネットワーク(APN)設定方法・手順

緑色に光るボタンを押すと『プライマリSSID』と『プライマリKey』が表示されるので、スマホなどのWi-Fi接続が可能な操作端末を使って接続します。※赤色の四角で囲まれた数字がプライマリKey

まず接続した操作端末のブラウザ上で『http://192.168.100.1/』へアクセスしてAPN設定を行っていきます。

※上のアニメーション画像はAndroidスマホでAPN設定した例

  • APN:plus.4g
  • ユーザー名:plus
  • パスワード:4g

APN設定が完了すると、どの端末からもWi-Fi接続でインターネットが利用できるようになります。

+F FS030Wを使ってみた印象・評価

+F FS030Wを使ってみた感想としては、必要最小限なシンプルな画面表示と操作性(ボタン一つ)で初心者にも使いやすい印象を受けました。

肝心な通信速度はというと、Fire TV Stick(Amazon)でビデオ画質を最高画質に設定してAmazonビデオやYouTubeを数日かけて違う時間帯(朝/昼/晩)に観てみましたが、特にフリーズすることなく閲覧できました。※ストリーミング再生なので、たまに動画と動画の合間(バッファリング中)に更新マークが1~2秒表示される程度

ただし19時前後の回線が混雑する時間帯には若干画質が悪くなることもありました。Fire TV Stickでは最高画質/高画質/標準画質が選べるので最高画質を選択していたのですが設定に関わらず、ややストレスを感じるレベルまで画質が悪化

とはいえ私の生活圏内に限っていえば、ほぼほぼ問題なく光回線の代わりに電子機器が利用できたことに、日頃から格安SIMを使ってるユーザーとしては期待以上のパフォーマンスに正直驚きました。

ギガプレミアムとLTE使い放題プランの比較

試しにスマモバのLTE使い放題プラン(ドコモ回線)も使って比較してみましたが、やはり最初のバッファリング時間に10~20秒近く掛かる時もあり、動画と動画の合間にストレスを感じてしまうレベルです。その点、ギガプレミアム(ソフトバンク回線)は1~2秒表示される程度なので、特にストレスを感じることはありませんでした。

また画質を指定しない『自動設定』モードでPCのYouTubeを観ると、スマモバのギガプレミアム(ソフトバンク回線)だと高画質で観れた動画が、LTE使い放題プラン(ドコモ回線)だとかなりボケて表示されました。

ただし最高画質で動画をみるとデータ消費量は、およそ2時間程でスマモバのギガプレミアムで1日に使える上限(3GB)に達してしまいました。

2時間だとVODで映画1本観たら終わってしまうので、利用時間に応じて高画質や標準画質に設定を切り替えて観た方が良いかもしれませんね。とはいえ最高画質で問題なく観れたので、他の画質も問題なく再生できることでしょう。

 

以下、参考までにスマモバで紹介している3GBで利用できるサービス一覧を載せておきます。

ギガプレミアムのメリットとデメリットまとめ

  • スマモバは過去にネットの評判が悪いイメージがありますが、現在はカスタマー体制を整え、アフターサービスの向上を図っています。
  • 端末セットプランに関しては、今でも破格の契約解除料を請求されてしまう場合があるので契約の際は十分注意しましょう。
  • ギガプレミアムを使ってみた感想としては、非常に快適な高速データ通信が期待できそうな印象を受けました。