日本のSIMフリースマホ市場で大人気のZenfoneシリーズとHUAWEI Pシリーズ。奇しくも米中貿易摩擦でMVNO各社で販売が延期されて同時期の発売となったフラッグシップ機のZenfone 6とHUAWEI P30。

 

どちらも6万円以上する高級な機種ですが、値段の割に高性能&高機能なハイエンドモデルとあって、コスパが非常に高いスマホなので、どちらを選ぶべきかお悩みの方も多いことでしょう。

 

そこでZenfone 6とHUAWEI P30の性能やスペック、カメラなどの機能について、比較ポイントと選ぶ際の注意点を分かりやすく解説していきます。

ZenFone 6とHUAWEI P30のスペック・機能の比較一覧

端末名 ZenFone 6 HUAWEI P30
メーカー ASUS(エイスース) – 台湾メーカー HUAWEI(ファーウェイ) – 中国メーカー
CPU Qualcomm Snapdragon 855 オクタコア HUAWEI Kirin 980 オクタコア
内蔵RAM 6GB/8GB/(12GB) 6GB
内蔵ROM 128GB/256GB/(512GB) 128GB
外部メモリ 最大2TB 最大256GB(NMカード)
アウトカメラ 4,800+1,300万画素(ダブルレンズ) 4,000+1,600+800万画素(トリプルレンズ)
インカメラ フリップカメラ(イン/アウト兼用) 3,200万画素
OS Android 9.0 Android 9.0
無線LAN規格 IEEE802.11 a/b/g/n/ac IEEE802.11 a/b/g/n/ac
バッテリー 5,000mAh 3,650mAh
サイズ 6.4インチ 6.1インチ
75.44mm 71.36mm
159.1mm 149.1mm
8.4-9.1mm 7.57mm
解像度 2,340×1,080 2,340×1,080
重量 190g 165g
FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28 B1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/32
TDD-LTE B38/39/41/46 B34/38/39/40/41
W-CDMA B1/2/3/4/5/6/8/19 B1/2/4/5/6/8/19
GSM 850/900/1800/1900MHz 850/900/1800/1900MHz
SIMカード nano(DSDV) nano(DSDV)
指紋認証 対応 対応
顔認証 対応 対応
おサイフケータイ
防塵防水 IP53
カラー トワイライトシルバー ブリージングクリスタル
ミッドナイトブラック オーロラ

※Zenfone6のメモリ(RAM/ROM)の組合せは3パターン:6GB/128GB、8GB/256GB、12GB/512GB(ZenFone 6 Edition 30)

ASUS ZenFone 6がおすすめなポイント

スペック(メモリ性能やデータ保存容量)はZenFone 6の方が高い

搭載しているチップセットのシリーズ(Snapdragon/Kirin)の違いはあるものの、どちらの機種もハイスペック端末用の最新SoC(オクタコアCPU)を採用しています。

機種名 ZenFone6 P30
CPU スナドラ 855 Kirin 980

そのうえで処理性能に大きな影響を及ぼすメインメモリ(RAM)はZenFone 6の方が圧倒的にスペックが高いものが選択可能です。※一番低いスペックのモデル比較で同等

機種名 Zenfone6 P30
内蔵RAM 6GB/8GB/(12GB) 6GB

Zenfone 6のメモリ(モデル)の組合せ

  1. 内蔵RAM:6GB/内蔵ROM:128GB
  2. 内蔵RAM:8GB/内蔵ROM:256GB
  3. 内蔵RAM:12GB/内蔵ROM:512GB

リアルタイムゲームや高画質の動画など、スマホのスペックを重要視するユーザーならZenFone 6がオススメです。

 

SIMフリー端末で比較すると、データ保存量(ROM)もZenFone 6に軍配が上がっています。※一番低いスペックのモデル比較で同等

機種名 Zenfone6 P30
内蔵ROM 128GB/256GB/(512GB) 128GB

 

また外付けできる外部メモリにも大きな違いがあります。

P30はHUAWEI独自のNMカードを装着する必要があるうえに、現状の上限は256GBで価格も割高です。一方、Zenfone6では汎用性の高い最大2TB(2,048GB)もの大容量microSDカードが装着できるのです。

機種名 ZenFone6 P30
カード種別 microSD NWカード
メモリ容量 最大2TB 最大256GB
仕様 独立スロット 排他利用

両機種ともにDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)に対応しているものの、P30ではNMカードと2ndスロットが排他利用なのに対して、Zenfone6ではトリプルスロット対応しているため、複数SIMを利用しながら外部メモリで保存データ領域を増やすことも可能となっています。

Zenfone6は回転カメラで高性能なインカメラと多彩な撮影モード

トリプルレンズを搭載したP30と、デュアルレンズを搭載するZenfone 6。レンズの数はP30の多いものの、メインカメラの画素数はZenfone 6の方が上です。※セカンドカメラはP30の方が上

端末名 ZenFone6 P30
メインカメラ 4,800万画素 4,000万画素
セカンドカメラ 1,300万画素 1,600万画素
サードカメラ 800万画素

アウトカメラの性能は甲乙つけがたい両機種ですが、Zenfone 6は回転式のフリップカメラを搭載しているため、インカメラの性能差と自動的に動くカメラを使った多彩な撮影モードに大きな差があります。

単にアウトカメラと同じ高性能カメラがインカメラとして超高画質自撮りが可能となるだけではない、大きなメリッとしては以下が挙げられます。

  • 高い画面占有率(約92%)
  • モーショントラッキング
  • オートパノラマ
  • フリーアングル撮影

・・・などなど。

特に被写体の動きに合わせてフリップカメラが自動的に動く様子には感動すら覚えることでしょう。

参考ZenFone 6 のレビュー!実際に使ってみた感想や写真・動画

連続待受時間(バッテリー容量)はZenFone 6の方が長い

バッテリー容量はZenfone 6が上(P30の約1.37倍)です。

端末名 ZenFone 6 P30
バッテリー 5,000mAh 3,650mAh

なお急速充電はどちらの機種も対応。

  • P30:急速充電対応 5V/4.5A
  • Zenfone6:急速充電対応 Quick Charge 4.0

なおZenfone 6には大容量バッテリーを活かして、有事の際には他のデバイスへ充電できるリバースチャージ機能が搭載されています。

HUAWEI P30がおすすめなポイント

防塵防水機能に対応した機種はHUAWEI P30のみ

意外と日本では防塵防水機能の需要が高く、大手キャリアのスマホも多くの機種が防塵防水機能を兼ね備えています。

iPhoneシリーズも日本市場を狙い撃ちしてかiPhone 7からは防塵防水機能が搭載されています。

そんな中でZenfone 6に限らずZenfoneシリーズでは、あえて基本的に防塵防水機能を入れないで他の機能面や性能面を充実させてコスパを高めている傾向があります。

一方でHUAWEI P30には保護等級指標としては低いスペックではありますが、IP53という防塵防水機能に対応しています。

HUAWEI P30の方が対応バンド(周波数帯域)が豊富

それぞれ異なるバンドに対応/未対応の関係性があるものの、Zenfone 6と比較するとHUAWEI P30の方が対応バンドの数が多いです。

とはいえZenfone 6も大手キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)の主要バンドに対応しているため、日本国内で利用する上では繋がりやすさに対して、ほとんど差は出ないでしょう。※mineoではZenfone 6はトリプルキャリア対応端末としてセット販売予定

海外旅行や海外出張時に現地SIMを借りる場合などには、対応バンド数が多いHUAWEI P30の方が有利になる可能性があります。※外国の対応バンドに依存

HUAWEIは米中貿易摩擦のリスクに注意

一部の会社を除いて発売が延期されていたHUAWEI P30。ようやく発売が再開され始めてきましたが、予断を許さない状況が続いているのも事実です。※2019年5月19日にGoogleがHuaweiとの取り引きを一時停止のニュース

当時は既存のHUAWEI端末は引き続きGoogleの提供するサービスが利用できるようでしたが、今後の米商務省の動き次第ではHUAWEI製品を使うことは、大きなリスクになりかねません。

大変残念ではありますが、本来の端末が有するスペックや機能だけではなく、米国と中国の貿易戦争の動向も見極めていく必要がある点を理解したうえで、HUAWEI P30を購入することを強く推奨します。

詳細「ドコモ スマートフォン HUAWEI P30 Pro HW-02L」の事前予約受付の停止について

詳細IIJmio:「HUAWEI製 P30」「HUAWEI製 P30 lite」「HUAWEI製 Media Pad M5 Lite 8インチ」 販売延期のお知らせ

詳細OCNモバイルONE:HUAWEI P30 シリーズの発売延期について

詳細LINEモバイル【延期】「HUAWEI P30」「HUAWEI P30 lite」「HUAWEI MediaPad M5 lite」の販売延期

ZenFone6とHUAWEI P30がお得に買える格安SIM

OCNモバイルONEは最新端末が発売すると直後に発売記念特価セールを期間限定で開催する傾向があります。

  • 対象期間:2019年5月22日~2019年6月10日
  • 条件:スマホセットで対象端末を契約
  • 特典:対象端末が発売記念特価!

大好評OCNモバイルONE恒例の新機種発売を記念したキャンペーン・特価セールがHUAWEI P30(49,800円)、HUAWEI P30 lite(14,800円)で開催中です。

⇒発売延期

  • 対象期間:2019年8月21日~2019年9月24日
  • 条件:スマホセットでZenfone 6を契約
  • 特典:Zenfone 6がセール特価!(最大11,000円OFF)

Zenfone 6に関しても発売されたことを記念した『販売開始記念特価セール最大11,000円値引きのキャンペーンを開催しています。

参考OCNモバイルONEの最新キャンペーン情報

 

一方、格安SIMのサービス内容も踏まえてHUAWEI P30またはZenfone 6をセット契約したいと考えている場合には、通常価格の最安値を比較して選ぶと良いでしょう。

参考【Zenfone 6】最安値の比較一覧!

 

ただしセット端末として用意していない格安SIMや、ASUS 30周年記念モデルである『ZenFone 6 Edition 30』を購入したい場合には、MVNO経由でセット購入するのは難しいです。

オフィシャルオンラインストア(ASUS Store)で予約して購入するか、ネット通販や中古ショップで手に入れるとよいでしょう。

ZenFone 6 (ASUS Store)
6GB 8GB 12GB
69,500円 82,500円 103,030円

※「WISER TOGETHER~30 Years Together」 スマートフォン・ノートPC新製品発表会での公表価格

 

とにかく安くスマホをゲットしたい方には中古ショップのイオシスが品質や品揃え、価格面でおすすめです。※スマホは個人情報も扱う機器なので中古はイオシスなどの専門店を推奨

公式イオシスで中古のZenFoneを見てみる!