まず前提として5分かけ放題付き5GBの料金シミュレーションを行って、格安SIMと大手キャリアの月額料金を比較した場合、圧倒的に格安SIMの方が安くなる結果が得られています。
大手キャリア | 格安SIM | 差額 |
---|---|---|
7,000円/月 | 3,000円/月 | 4,000円/月 |
48,000円/年 | ||
96,000円/2年 |
たしかにランニングコスト(月々の利用料金)は格安SIMを利用することで、年間およそ5万円(2年間で約10万円)もの節約が見込めるでしょう。
しかし上の表(料金シミュレーション結果)には、肝心のスマホ本体代金は含まれていません。
日本のスマホ市場は、iPhoneやXperiaシリーズが群を抜いて高いシェアを誇っていますが、残念ながら格安SIMでは最新のiPhoneやXperiaシリーズをセット購入することはできません。
しかし大手キャリアならセット購入できるため割安で入手することが可能となっています。
人気の最新スマホ代を考慮した場合も格安SIMの方が本当にお得といえるの?
このような疑問を解決するために端末の購入代金と利用料金を調べ、最新の人気スマホを購入する条件を加えた料金シミュレーションを行ってみました。
最新シリーズ(iPhone・Xperia)の購入代金
iPhone X 64GBの実質負担金額を比較
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
端末代金 | 125,064円 | 128,160円 | 131,040円 |
割引金額 | -57,024円 | -54,000円 | -77,040円 |
実質負担 | 68,040円 | 74,160円 | 54,000円 |
ドコモの割引(内訳)
- 月々サポート:57,024円割引
auの割引(内訳)
- 毎月割:54,000円割引
ソフトバンクの割引(内訳)
- 月月割:77,040円割引
最安のソフトバンクと格安SIM(SIMフリー版iPhone X 64GB)の実質負担金額を比較した結果は以下の通りです。
大手キャリア(最安) | 格安SIM(SIMフリー) | 差額 |
---|---|---|
54,000円 | 122,799円 | 68,799円 |
参考価格:AmazonのSIMフリー端末※2018年5月13日時点
iPhone 8 64GBの実質負担金額を比較
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
端末代金 | 86,184円 | 91,440円 | 94,320円 |
割引金額 | -55,080円 | -54,000円 | -77,040円 |
実質負担 | 31,104円 | 37,440円 | 17,280円 |
ドコモの割引(内訳)
- 月々サポート:55,080円割引
auの割引(内訳)
- 毎月割:54,000円割引
ソフトバンクの割引(内訳)
- 月月割:77,040円割引
最安のソフトバンクと格安SIM(SIMフリー版iPhone 8 64GB)の実質負担金額を比較した結果は以下の通りです。
大手キャリア(最安) | 格安SIM(SIMフリー) | 差額 |
---|---|---|
17,280円 | 74,500円 | 57,220円 |
参考価格:AmazonのSIMフリー端末※2018年5月13日時点
Xperia XZ1の実質負担金額を比較
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
端末代金 | 86,184円 | 69,120円 | 93,120円 |
割引金額 | -59,616円 | -37,800円 | -76,800円 |
実質負担 | 26,568円 | 31,320円 | 16,320円 |
ドコモの割引(内訳)
- 端末購入サポート:59,616円割引
auの割引(内訳)
-
Android™ MNPau購入サポート:37,800円割引※2018年3月30日よりXperia XZ1 SOV36の割引額が変更
ソフトバンクの割引(内訳)
- 春のiPhoneデビュー割:8,424円割引
- 端末購入サポート:57,672円割引
現時点で大手キャリアのXperia XZ1は大手ネット通販での販売なし。※大手キャリアで購入する必要あり
大手キャリア(最安) | 格安SIM(SIMフリー) |
---|---|
16,320円 | – |
参考価格:AmazonのSIMフリー端末※2018年5月13日時点
つまり比較するまでもなく『最新のXperiaシリーズを使いたければ大手キャリアを使う必要がある』といえるでしょう。
5分かけ放題付き5GBプランの利用料金
大手キャリア(ソフトバンク)の月々割は24カ月間(2年間)、月々の利用料金が割引されるサービスです。
なので端末代金は2年間の利用料金と併せて比較する必要があります。
期間 | 大手キャリア | 格安SIM | 差額 |
---|---|---|---|
24カ月 | 181,440円 | 77,760円 | 103,680円 |
端末代金を含まない利用料金の差額は103,680円(税込み)です。
利用料金+端末代金の料金シミュレーション結果
大手キャリアの中では全スマホ端末において最安値はソフトバンク。算出した利用料金と各スマホ代金(実質負担金額)を足し合わせて、2年間契約した場合の料金シミュレーション結果は以下の通りです。
ソフトバンク | 格安SIM | 差額 | |
---|---|---|---|
iPhone X | 235,440円 | 200,599円 | 34,841円 |
iPhone 8 | 198,720円 | 152,260円 | 46,460円 |
Xperia XZ1 | 197,760円 | – | – |
10万円以上多く掛かっていた利用料金は端末代金を含めると3~4万円となり、支払う料金の差はだいぶ縮まりましたが、それでもやはり格安SIMの方が安い比較結果となりました。
一時的に高額な端末代金を支払ったとしても、2年間利用し続ければ月々の利用料金が安い格安SIMの方が、トータルで約4万円程度安くなるということですね。
唯一、Xperia XZ1のようにネット通販で購入できない一部の機種を使いたい場合は大手キャリアしか選択の余地がないといえます。