2018年6月15日発売当時からコスパの優れた両機種として不動の人気を誇っているHUAWEI P20 lite。
一方、ローエンド~ミドルレンジクラスのコスパに優れたHUAWEI nova lite3が、一部の格安SIM(MVNO専売)で2019年2月1日から発売されます。
古いけど定評のあるP20 liteか、シリーズ屈指の最新コスパ機nova lite3か…
同クラス(ミドルレンジ)の機種として、どちらを選べばよいか悩んでいる方も多いことでしょう。
そこでnova lite3とP20 liteの性能(スペック)や機能の違いなど、比較ポイントと選ぶ際の注意点を分かりやすく解説していきます。
HUAWEI nova lite3とP20 liteのスペック・機能の比較一覧
機種名 | nova lite3 | P20 lite |
---|---|---|
価格※1 | 26,880円 | 31,980円 |
CPU | HUAWEI Kirin 710 オクタコア(4×2.2GHz+4×1.7GHz) | HUAWEI Kirin 659 オクタコア(4×2.36GHz+4×1.7GHz) |
UI | EMUI 9.0.1 | EMUI 8.0 |
内蔵RAM | 3GB | 4GB |
内蔵ROM※2 | 32GB | 32GB/64GB |
外部メモリ | 最大512GB | 最大256GB |
アウトカメラ | 1,300+200万画素(ダブルレンズ) | 1600+200万画素(ダブルレンズ) |
インカメラ | 1,600万画素 | 1600万画素 |
OS | Android 9.0 | Android 8.0 |
無線LAN規格 | 802.11 b/g/n | 802.11 a/b/g/n/ac |
バッテリー | 3,400mAh | 3000mAh |
サイズ | 6.21インチ | 5.84インチ(19:9) |
73.4mm | 71.2mm | |
155.2mm | 148.6mm | |
7.95mm | 7.4mm | |
解像度 | 2,340×1,080 | 2280×1080 |
重量 | 160g | 145g |
FDD-LTE | B1/2/3/8/17/18/19 | B1/3/5/7/8/18/19/26/28 |
TDD-LTE | B41 | B41 |
W-CDMA | B1/2/5/6/8/19 | B1/2/5/6/8/19 |
GSM | 850/900/1800/1900MHz | 850/900/1800/1900MHz |
SIMサイズ | nano(DSDV) | nano |
指紋認証 | 対応 | 対応 |
顔認証 | 対応 | 対応 |
おサイフケータイ | ー | ー |
防塵防水 | ー | ー |
カラー | オーロラブルー | クラインブルー |
ミッドナイトブラック | ミッドナイトブラック | |
コーラルレッド | サクラピンク |
※1.2019年1月30日時点:楽天モバイルの通常価格(データSIM)を参考
※2.内蔵ROMはau版のみ64GB/SIMフリー版、UQモバイル版、ワイモバイル版は32GB
※比較して優れている部分を青文字
HUAWEI P20 liteがおすすめなポイント
同じダブルレンズカメラ搭載も画素数はP20 liteの方が上
ハイスペックのダブルレンズカメラ(デュアルレンズカメラ)は2つのカメラを使って、まるで一眼レフカメラで撮影したかのような『ポートレートモード』、撮影後にボケ感が調整できる『ワイドアパーチャ機能』を搭載し、プロ顔負けの写真を撮ることが可能となっています。
AppleではiPhone 7 Plus(8~9万円台)、同じHUAWEIシリーズでもP9やMate9といった4~5万円台の比較的高級な機種で実装されている機能です。なので2~3万円台で手に入るミドルレンジクラスのnova lite3やP20 liteは非常にコスパが良いといえるでしょう。※デュアルカメラといってもメーカーによってカメラ機能は大きく異なる
nova lite3 | P20 lite | |
---|---|---|
アウトカメラ | 1,300+200万画素(ダブルレンズ) | 1,600+200万画素(ダブルレンズ) |
インカメラ | 1,600万画素 | 1,600万画素 |
ダブルレンズカメラ搭載の両機種ですが、アウトカメラで画素数が300万画素差がある点が主な違いです。※画像を構成する点の数がP20 liteの方が多い
ただしnova lite3はイン・アウトカメラにAIカメラを搭載しており、高度な撮影テクニックがなくてもAIが最適なパラメータを自動調整してキレイな写真を撮影することが可能です。
無線LAN規格の5GHz帯(IEEE 802.11a/ac)へ対応
スマホをWi-Fi接続してインターネットを使う場合に、周波数2.4GHz帯を利用している電子機器(電子レンジやブルートゥース)との干渉が問題となり、電波が不安定な状態に陥る(速度が著しく低下する)ことがあります。
通信規格が5GHz帯の周波数に対応している今どきのルーターを使っている場合は、2.4GHz帯で電波が不安定になっても5GHz帯に切り替えて快適な通信を維持してくれるんです。
ところがnova lite3は5GHz帯の周波数に対応していないため、2.4GHz帯しか利用することができません。自宅や外出先のWi-Fi環境を使う機会の多いユーザーにとっては、少し残念なポイントといえるでしょう。
その点、P20 liteはIEEE 802.11aだけでなくacにも対応しているため、5GHz帯の高速通信も実現可能なんです。※IEEE 802.11ac:867Mbps~6.93Gbps(MAX)のギガビットスループット
nova lite3はUSB 2.0 Micro-B/P20 liteはUSB Type-C『USB3.1準拠』
すでにUSB Type-Cに対応しているP20 liteとは異なり、nova lite3では残念ながらUSB 2.0 Micro-Bを採用しています。
正直、あまり気にされていない方も多いかもしれませんが、今どきのスマホとしてはmicro USBは少し古臭い印象があります。非常にコスパの良いnova lite3ですが、USB Type-Cに非対応な点が、個人的には一番のマイナスポイントだと思っています。
USB Type-Cは上下の区別なく使える形状で入出力(電源供給~映像出力まで可能)に使える特徴があります。
例えば、夜に暗い中でスマホを充電する際、USBケーブルを上下逆さまに接続しようとしてイライラした経験ありませんか?
あれ?刺さらないぞ。上下逆かな~?(逆にして5秒格闘)…あーダメだ!ちくしょう!(電気点ける)…最初の向きで合ってたし(泣)
Androidのスマホユーザーあるあるですよね。
ところがUSB Type-Cは上下の区別なく使える形状なので、そんなイライラも一気に解消されます。
また入出力(電源供給~映像出力まで可能)に使えて、『USB3.1』の規格に準拠しているため、最大データ転送速度は10Gbpsとなり従来の2倍も高速となります。※USB3.0の転送速度は5Gbps
HUAWEI nova lite3がおすすめなポイント
メモリ性能やデータ保存容量は劣るもCPU性能はnova lite3が上
価格差の影響もあり、メモリは内蔵RAM/ROMともに、処理性能+データ保存量ともにP20liteに軍配が上がっています。※SIMフリー版のROMは32GB
機種名 | nova lite3 | P20 lite |
---|---|---|
内蔵RAM | 3GB | 4GB |
内蔵ROM | 32GB | 32GB/64GB |
ただしP20 liteのCPU(チップセット)は『HUAWEI Kirin 659 オクタコア』ですが、nova lite3は『HUAWEI Kirin 710 オクタコア』を採用しています。
Kirin 710はKirin 659と比較して、シングルコア性能が75%、マルチコア性能が68%も向上しているため、RAM以上に性能への影響が大きいことが予想されます。
ゆえに、処理性能で選ぶならnova lite3がおすすめです。
DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)で快適な複数SIM利用が可能
P20 liteはデュアルSIMに対応しているモデルもありますが、販売元によってはシングルSIM、デュアルSIMに対応していてもDSDSではないので複数SIMで同時待受できない点に注意が必要です。
P20 liteのモデル別デュアルSIM(シングルSIM)対応
- シングルSIM:au/ワイモバイル
- デュアルSIM:UQモバイル/SIMフリー
一方、nova lite3はDSDS(Dual SIM Dual Standby)の上をいくDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)に対応しており、DSDSのau回線(VoLTE専有)問題を克服して、より快適な複数回線利用が実現できます。※DSDVはソフトウェアのアップデートで対応予定
ただしnova lite3はROM容量が32GBしかないので、デュアルSIM使用時にはSDカードが使えなくなる排他仕様である点に要注意です。
nova lite3の方が新しくて価格が安い(コスパが良い)
全体的にはP20 liteの方が機能が上の様でも、CPUやDSDVなど要所で勝るnova lite3。甲乙つけ難い良い勝負といえるでしょう。
そんな場合、最後の決め手となるのが価格(コスパ)です。
参考価格は楽天モバイルの通常価格ですが、5,100円ほどnova lite3の方が安い結果となっています。
またnova lite3の方が新しい機種ということもあり、OSなどソフトウェアのバージョンアップを考慮した場合に、長く使える可能性が高いといえるでしょう。
HUAWEI nova lite3とP20 liteがお得に買える格安SIM
格安SIMはキャンペーンを定期的に開催しています。特にセット端末を購入して新規に契約する場合、非常に高額なキャッシュバックや値引き特典が受けられるんです。
nova lite3は2019年1月30日時点で、まだ予約を開始した段階なため、販売価格を公表していない格安SIMの方が多いです。ただしOCNモバイルONEや楽天モバイルなど、すでに発売記念セールを開催することを公表している格安SIMもあります。
参考【HUAWEI nova lite3】最安値の比較一覧!(格安SIM厳選10社)
参考【HUAWEI P20 lite】最安値の比較一覧!(格安SIM厳選10社)
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なおネット通販(中古スマホ)で購入する利点として、好きな格安SIMでnova lite3やP20 liteが利用できるメリットもあります。