ドコモから格安SIMへ乗り換える場合、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)を利用することで、今使っている090や080、070から始まる携帯電話番号をそのまま引き継いで使うことができます。
ただしドコモでは
- 2年定期契約(解約違約金9,500円)
- MNP転出手数料3,000円
など、MNPを利用して乗り換える場合、いくつか注意すべきポイントがあります。
また、事前に準備しておかないと
そもそも契約ができなかった…
契約できたけどスマホが使えなかった…
などのトラブルに遭遇してしまいます。
そこでドコモからMNP予約番号を取得する前の準備~取得する方法・手順について、注意点を交えながら詳しく解説していきます。
ドコモからMNP転出する大まかな流れ
ドコモから格安SIMへMNPを使って乗り換えるために必要な、大まかな手順は以下の通りです。
-
手順1. 事前準備
ドコモで名義変更(確認)やSIMロック解除を済ませておきます。
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手順2. MNP予約番号を取得
ドコモからMNP予約番号を取得します。
-
格安SIMの公式サイトへ移動して、MNP予約番号を入力して契約します。
ざっと流れが頭に入ったところで、実際に手順1の詳細から順を追ってみていきましょう。
なお、転入先の格安SIMによって
- MNP予約番号の必要な有効期限
- docomo版スマホの継続利用
などMNPの注意点や条件が異なってきます。
すでに乗り換え先の格安SIMが決まっている場合は、こちらでMNP転出~転入するまでの詳しい手順や注意点を解説しているので、是非とも参考にしてみてください。
手順1-1. ドコモと転入先の格安SIMで契約者名義を統一しておく
ドコモからMNP予約番号を取得して、いざ契約しようとしたら
契約者名義が違っていて契約できなかった
という事例が格安SIMサービスを展開するmineoで急増しているそうです。
MNPお申し込みの際に、「契約名義間違い」にてお申し込みがお受けできないケースが多数発生しております。
引用元:公式サイト(mineo)
たとえば、
ドコモの時には親の名義で契約していたけど、乗り換え先の格安SIMでは自分の名義で契約したい!
なんてケースが該当します。
そんな場合は、まずドコモショップで名義変更を行ってからMNP予約番号を取得するようにしましょう。
ドコモの名義変更には契約事務手数料として2,000円掛かります。
家族間での名義変更の場合は、委任状と両者の本人確認書類があれば一人で行うことも可能です。
契約者のご家族によるお手続きの場合、契約者の本人確認書類に加え、「委任状」「契約者のご家族の本人確認書類」「ご家族であることが確認できる書類(戸籍謄本、「マイナンバー」の印字がない住民票など)」が必要です。
引用元:公式サイト(ドコモ)
手順1-2. ドコモ回線の格安SIM以外ではSIMロック解除が必要
格安SIMは主にドコモ回線を借りているため、ドコモから乗り換える場合はスマホがそのまま利用できることが多いです。
しかしドコモ回線以外を利用している格安SIM(MVNO)へ乗り換える場合には、スマホをそのまま利用することはできません。
事前にSIMロック解除をしておきましょう。
2015年5月以降に販売されたスマホであれば、基本的にSIMロックは解除できますが『端末購入日から6か月以上経過していること⇒購入日から100日経過』という条件があります。
購入日から100日経過した機種であること
ただし、以下の場合は100日を経過していない場合でも即時にSIMロック解除の手続きが可能となります。
当該回線において、過去にSIMロック解除※4を行っており、その受付から100日経過した場合 当該機種を一括払いでご購入、または分割払いでご購入され、その分割支払金/分割払金のご精算をされた場合
(いずれも端末購入サポートを利用されている場合は、端末購入サポートの解除料をお支払いいただくことが必要です。)
回線契約期間中に受付したSIMロック解除が対象です。引用元:公式サイト(ドコモ)
⇒総務省の『SIMロック解除に関するガイドライン』の見直しにより、以前の6カ月以上経過→100日経過へSIMロック解除できるまでの期間が短縮されています。(一括払いで機種を購入した場合、支払い確認後すぐにSIMロックを解除可能)
他にもドコモショップで解除する場合はSIMロック解除手数料が3,000円掛かり、契約者本人である必要があります。
万が一、ドコモを解約した後にSIMロックを解除したくなった場合も、解約日から100日経過していなければドコモショップでSIMロック解除を行うことができるのでご安心ください。
ただしなるべくインターネット(My docomo)から解除する方が手数料がお得(無料)なのでオススメです。
手順1-3. 2年定期契約(2年縛り)と解約違約金(更新月3カ月)
ドコモの契約には2種類のコースがあります。
ずっとドコモ割コース
- 2年定期契約(更新月の2カ月間は違約金なし)
- 違約金:9,500円
フリーコース
- 違約金なし(最低利用期間の2年以内の解約は9,500円)
- 『ずっとドコモ割』と『更新ありがとうポイント』適用対象外
2016年まではいわゆる『2年縛り』と呼ばれている、2年に一度だけ訪れる契約更新月の1カ月間しか、違約金なしで解約することはできませんでした。
この『2年縛り』を問題視した総務省の働きかけに応じたドコモは、契約更新月を2カ月→3カ月に増やして『2年縛り』のないフリーコースも用意しています。
つまり、2年に一度訪れる契約更新月以外にも、事前にフリーコースに乗り換えておくことで好きなタイミングで格安SIMへ乗り換えても、9,500円という高額な解約違約金を免れる方法があります。
ただし最低利用期間が2年間あるので、2年以内に格安SIMへ乗り換える予定がある場合はわざわざフリーコースへ乗り換える必要はありません。
そもそもドコモから格安SIMへ乗り換えれば、同じ条件のプランで料金を比較した場合、2~3カ月で解約違約金9,500円以上の節約ができるんです。
⇒月額7,000円が月額3,000円(半額以下)に!?
なのでなるべく更新月で乗り換える努力をして、どうしても更新月に乗り換えられない場合はフリーコースを選択するのではなく、解約違約金を支払ってでも格安SIMへ乗り換えた方がよっぽどお得になるでしょう。
手順2. ドコモからMNP予約番号を取得する
事前準備が完了したら、いよいよMNP予約番号の取得です。
MNPを利用して他社に乗り換える場合は、現在契約している携帯電話会社(ドコモ)から携帯電話番号や契約者などが紐づいているMNP予約番号を発行してもらい、その情報をもとに乗り換え先の携帯電話会社(格安SIM)でMNP転入手続きを行います。
そうすることでドコモで使っていた電話番号が、そのまま格安SIMでも利用できるというわけです。
MNP予約番号を取得する方法は電話とインターネット(WEB)があります。
MNP予約番号(ドコモ)の入手先
- 携帯:
- 151
- 固定電話:
- 0120-800-000
- WEB:
- My docomo
電話の受付時間は9時〜20時、WEBの受付時間は24時間です。取得したMNP予約番号はSMSで送られてきます。
MNP予約番号を取る際は
- 2,000円のMNP転出手数料
- 取得後15日間の有効期限
があることに注意しましょう。
また格安SIMによって契約に必要な残りの有効期限が異なります。
○ MNPをご利用の場合、MNP予約番号が必要です。MNP予約番号の有効期限が10日以上残っている状態でのお申し込みをお願いいたします。
引用元:公式サイト(mineo)
弊社オンラインショップでお申し込みの場合、MNP予約番号の取得日から2日以内にお申し込みください。
引用元:公式サイト(UQモバイル)
MNPの有効期限が15日あるからといって、格安SIMへの契約手続きを先延ばしにしないよう気をつけましょう。
ドコモからMNP予約番号を取得する方法まとめ
MNPを利用して電話番号そのままでドコモから格安SIMへ乗り換える場合、契約者名義を統一する必要があります。
ドコモ回線以外を利用した格安SIMの場合は、事前にSIMロック解除をしておかないと使えないので注意しましょう。
2年定期契約(いわゆる2年縛り)のずっとドコモ割コースの更新月は2年に一度(2カ月間)あり、契約期間中の解約違約金は9,500円掛かります。なお高額な解約違約金を支払いたくないという理由で、事前に『フリーコース』へ乗り換えるのはオススメできません。
最低利用期間が2年もあるので自由に乗り換えられるまで待つくらいなら、解約違約金を支払ってでもなるべく早めに格安SIMへ乗り換えた方がお得だからです。
MNP予約番号を取得するのは簡単ですが
- 2,000円のMNP転出手数料
- 取得後15日間の有効期限
があることに注意しましょう。
いざ契約するときに不備があってMNP予約番号を取得し直したい場合は、15日間待たなければ再度発行してもらえません。
事前準備をしっかりと行って少しでも無駄な出費と時間を減らすようにしましょう。
手順3. ドコモのMNP予約番号で契約する手順
なお、格安SIMのMNP転入手順や注意点はこちらで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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